管理人のひとりごと 2008年4月-2008年6月

2008年4月

管理人のひとり言 4月03日(農暦如月27日)更新
輸入される小麦売り渡し価格が3割の値上げ、今までは安い小麦価格に上乗せ関税でお国が利益をむさぼっていたのに、国際的な価格上昇で赤字になるため値上げするとの理由。価格安定のためと称してむさぼりとった今までの利益はどこに消えたのでしょうか。こんな時のために利益をキープして価格安定させてしかるべき関税だったのではなかったのでしょうか。可処分所得が減少の一途をたどるなか、消費者物価は上昇に転じています。このようなときこそ政治の本当の実力が分かるもの、採点結果は赤点ですね。後期高齢者医療制度の名称を長寿医療制度に変更するような指示が出たようですが、本質的に国民をばかにした制度なんです。無策のつけを国民に転嫁したしただけのこと、なぜマスコミはこのあたりを突っ込んで報道しないのでしょうか。政治屋もマスコミ屋も自分たちの利益だけでなく国民の立場にたって行動をしてください。
管理人のひとり言 4月10日(農暦弥生初5日)更新
後期高齢者医療制度はスタートしたとたんに問題噴出、送付ミス、記載内容ミス、保険料引落ミスなどあり得ないミスが続出です。しかも国民、特に75歳以上の対象者とその扶養家族に対しての説明がなされていないため大混乱。医療機関で保険証が使えず全額請求された事例も身近にありました。「通院回数が増えると保険料が上がる仕組み」は病院に行かず死ねということなのか。これと同じ事例が過去にも、PSE(電気用品安全法)が施行された2006年にも中古家電製品の販売に関して大混乱が起き、ビンテージAV機器などの販売に重大な支障を及ぼしました。お役人はお上が決めたことに従うのは国民の義務と一方的に押し付け、実生活における役割を充分実調査を行わず机上の空論で結論付けるからこんなことになるのです。こんなでたらめを行っているお役人の待遇も給与も想像を絶する額、すべてわれわれの血税で賄っているのかと思うと、血の涙がとめどなく流れてきます。景気は後退、可処分所得は年々減少、物価は徐々に高騰、日本国から国民が消失する日は近いのかも。
管理人のひとり言 4月17日(農暦弥生12日)更新
12日発表の内閣府の「社会意識に関する世論調査」で「悪化」トップ3は「景気」「物価」「食糧」でした。昨年トップ3に入っていた「教育」「治安」ははじき出された形になりました。日本国民が景気、物価、食糧、教育、治安に不安を感じているという結果について政府関係者はどのような対策を打ち出すのでしょうか。今年も例年通り知らぬ存ぜぬを貫きそうです。30代の国民が日本国をほかの人よりも愛していると答えたのが3割、若年層に愛国心も無くなっていることが浮き彫りになりました。福田内閣はこの現状をどのようにとらえているのでしょうか、景気が回復し、物価が安定し、食品に対する不安がなくなり、犯罪のない治安が維持され、子供の教育は義務教育で充分満足できる。こんな世の中になるのが本当なんでしょうが、絶望感が広がってきました。
管理人のひとり言 4月24日(農暦弥生19日)更新
台湾茶における春茶とは、何時頃作られたものを指すのでしょうか。産地により若干の差がありますが「清明節」から「穀雨」の間に摘み取られ加工したものを春茶と呼びます。大陸では清明節の前「明前茶」、穀雨の前「雨前茶」、穀雨の後「雨後茶」と呼ばれ、台湾とは異なります。八十八夜はこの春茶シーズンの後半に訪れます。高山茶と呼ばれるものの春茶は穀雨の前後3週間ほどで作られます。また、南部と北部でも異なり、南部や東部では清明節前に春茶生産がピークを迎えます。台湾で最も早い春茶は花蓮縣東部と台東縣で作られ、梨山や玉山は最も遅い春茶生産となります。

2008年5月

管理人のひとり言 5月01日(農暦弥生26日)更新
台灣紅茶の新しい品種「台茶18号」別名「紅玉」の栽培が多くなり、市場に少しずつ出回ってきました。2006年に始めて飲んだとき、インパクトのないお茶だと思いましたが、生産技術の改良によってすごい進歩をとげていました。透明感のある水色、フルーティーな甘み、大きく広がる香り、台湾紅茶の新しい世界が開けたようです。アッサム種で作られた日月潭紅茶の美味しさとはちがう美味しさがあります。特に花蓮瑞穂郷の高茶師が生み出した18号は今までに無いできばえです。18号の茶畑もしっかりと歩いてきましたが、茶樹をはさむように金針花が植えてあり、もちろん有機栽培でした。また、大葉烏龍種から作られた紅茶も今までに無い強い香りとミントのような口当たり、こちらも管理人の今までの常識を覆すような製法でした。今回、高茶師より製法のポイントを実際に紅茶を作らせてもらいながら教わってきました。恐るべし台湾紅茶、もっと日本の皆さんに飲んでもらいたいお茶のひとつになってしまいました。
管理人のひとり言 5月8日(農暦卯月初4日)更新
今年の台湾春茶は大当たり、高品質のお茶が続々と登場しています。3月に寒波に襲われ成長が遅れていましたが、春先の豊富な雨と気候が茶葉を美味しく育てたようです。3月末から4月初めに生産されたものより4月中旬以降に生産したものの中によいお茶が多く見つかりました。管理人は文山坪林、花蓮縣瑞穂、台北縣三峽、南投縣鹿谷、南投縣竹山に足を運びいち早く、春茶をセレクト。美味しいお茶を少量ですが確保することができました。そろそろ出来立ての味を楽しめそうですが本当に美味しくなるのは秋風が吹くころでしょう。昨年の冬茶と一緒に飲み比べするのが楽しみです。
管理人のひとり言 5月15日(農暦卯月11日)更新
春茶のテイスティングが終わり茶香好友WebShopにて限定販売を始めました。台湾において数百種類のお茶をテイスティングした中から厳選し、さらに日本の水道水でマッチングをしたうえで、これならお勧めできるというお茶をアップいたしました。茶師が真心こめ丹精し育てた茶葉を手を抜かずきちんとお茶に仕上げたものばかりです。「なにも加えず何もひかない」が台湾茶の基本、香料やうまみ調味料の添加はお土産屋さんの技で茶師の技ではありません。今までの台湾茶で納得できなかったかたにお勧めしたいお茶を取り揃えました。春茶は少し熟成させてから楽しむとおいしいお茶ですが、今の出来立ての味と香りもぜひ楽しんでいただきたいものです。お手軽に楽しんでいただけるように各茶葉5g単位でのご注文にいたしました。在庫に限りがありますのでお早めにどうぞ。また、各比賽茶をご希望の方は早めにご連絡ください。各農會に連絡を取り入手すべく努力いたします。阿里山梅山郷比賽が発表になり青心烏龍茶組特等獎「李鑾芙」茶師と決定しました。
管理人のひとり言 5月22日(農暦卯月18日)更新
お茶を作る上で手抜きとはどこで行うのでしょうか。一番簡単なのは形状だけそれらしく作り、うまみ調味料(グルタミン酸ナトリウム)と人工香料で仕上げてしまうもの。お土産屋さんなどでこのタイプのものをよく見かけます。判別が難しいのは生産途中の手抜き、たとえば日光萎凋の場合、日光に当てる時間や強さをコントロールしないで放置してしまうと、水色が黒い「日焼けしたお茶」になってしまいます。室内萎凋時間を節約し短時間で仕上げてしまうと、お茶の中に残っている嫌な匂いが放出されず茶葉に残留してしまいます。結果、雑草のような青い香りがするお茶になってしまいます。台湾茶の生産過程にはそれぞれ意味がある作業が行われています。未熟な茶師はこの判断を誤るために美味しいお茶ができないのです。誠実に茶葉と向き合うことの大切さが製茶実習を通して毎回考えさせられます。美味しいお茶にはそれなりの理由があることを忘れてはいけませんね。
管理人のひとり言 5月29日(農暦卯月25日)更新
大葉烏龍種の茶樹から作った緑茶はすがすがしい香りと甘い味が特徴。新芽が肥大し茶葉がきれいなのもこの品種の特徴ですね。これが烏龍茶になると花の香りが強く、さわやかな甘い味は暑い夏でも飲みたくなります。紅茶になってしまうとミントのようなスッとした香りがなぜか出てくるのです。多少甘みも残りアイスでもホットでもおいしく飲めるお茶です。どうしてこのような違いが出せるのでしょうか。茶師の腕と言えばそれまでなんですが、日光萎凋、送水・室内萎凋、殺菁の過程が全く違い、その有無、時間、方法によって香りを作り出すのです。まさにお茶マジックですね。今秋には紅茶を作る製茶実習も企画中です。お楽しみに。
鹿谷郷農會春茶賽成績が発表になり、特等獎は魏璋昆、頭等四に魏春露父子受賞しました。管理人一押しの林火城茶師は頭等奨、林桓渝茶師は参等奨を獲得しました。受賞した皆様おめでとうございます。

2008年6月

管理人のひとり言 6月5日(農暦皐月初二日)更新
農暦端午節が近づくと「椪風茶」東方美人茶の季節になります。ちょうど台湾は梅雨時から梅雨明けに向かう時期で「ウンカ」の活動が活発になります。茶樹にとっては害虫であるウンカが椪風茶には欠かせない益虫となるのです。ウンカの食害を受けた新芽は生長が止まり酵素が作られます。この新芽を集めて独特な製法で作るのが椪風茶です。作りたてのお茶より半年、1年、10年、20年と熟成させたものは蜜香も蜜甘も増します。今年は2003年以来の当たり年になりそうです。当たり年のお茶を大量に買い込んで熟成させる人が多く、競争の激しい年になりそうな予感。管理人秘蔵コレクションに38年熟成の椪風茶老茶がありますが、このお茶は「スゴイ」の一言です。美味しく熟成させるには最低でも4両(150g)の茶葉が必要で、ある条件を満たすだけ。この条件は茶香好友各教室や茶香好友WebShopでお買い物された方にこっそり教えています(笑)
管理人のひとり言 6月12日(農暦皐月初九日)更新
今年の春茶もそろそろ味がこなれてきました。あらためてテイスティングしてみると今年の品質の良さがよくわかります。文山包種茶は文山の気を感じられる「幽香」とでもいうべき香りがしっかりとしています。また金萱種では「ナイ香」と言われる金萱種特有の香りが文山の香りとうまくマッチしています。竹山茶区の杉林渓、龍鳳峡、番仔田などは甘みが強く女性フアンを虜にしてしまいそうです。阿里山梅山、樟樹湖ともにメリハリのある香りと味で、青心烏龍種はもちろん金萱種もお勧めです。梨山は翠峰、華崗茶区の品質が際立って良いようです。凍頂烏龍茶は焙煎の香りが茶葉の品質の良さとあいまって最高の香りを作り出しています。秋口まで熟成させたらどんなにすごいお茶になるのか楽しみです。
管理人のひとり言 6月19日(農暦皐月16日)更新
台湾までの航空券、格安チケットで16,000円、エコノミー正規運賃は207,100円、ビジネスクラスなら232,200円。ちょっと遊びに行くなら格安航空券で現地でちょっとリッチに遊ぶのも一つの方法。この金額でおしまいだと思ったら大間違い、原油価格高騰の影響を受けて「燃油追加代金」が別途徴収されるのです。ところがこの価格、同じ区間でも航空会社によって違うことはご存知ですか。日本航空・全日空・中華航空はほぼ同じ価格で片道8,000円前後、エバー航空なら約5,000円、キャセイなら1,700円と最高値の約1/5です。もし格安チケットがキャセイなら空港税を入れても約23,000円に対して、高い3社は約35,000円となります。ツアー料金でも同じことが言え、表示価格につられて申し込んだら最終価格が高くて旅行断念したという話も聞きます。このようなトラブルが発生しないようにツアー価格は全費用込みの価格表示をするようになるようです。チケット代金と燃油追加代金がほぼ同額とは何かがおかしいと思いませんか。航空保険特別料金も納得できない料金のひとつです。利用者として最終価格のみの表示ですっきりと比較できるように一日も早くなってほしいですね。
管理人のひとり言 6月26日(農暦皐月23日)更新
地球温暖化が問題化され二酸化炭素の排出量規制がクローズアップされています。原生林の伐採や焼き畑農業は新興国に多くみられますが、人口の増加と食糧のバランスが悪くなったために燃料と食糧確保のために行われるもの。急発展をしている国では急激な工業化とエネルギー需要の急拡大。先進国では便利な生活を維持するためのエネルギー浪費。原生林を復活させ、地下水源の確保、化石燃料の使用抑制は序の口。でも安価で二酸化炭素排出量が少ない原子力発電を増やすのは賛成できません。現時点で核燃料廃棄物が安全に処理できるという保証が全くないからです。環境のためと言いながら別の環境破壊を起こすような対策は絶対にしてほしくないですね。台湾茶も高山競争が起こり、山の上まで伐採し茶畑化している場所が目立ちます。将来的に環境を悪くし、美味しいお茶が作れなくなることを考えない今だけ儲かれば良いという考えからです。台湾茶を愛するものとして、このような場所のお茶は決して扱ってはいけないと心に誓っている管理人です。皆さんはどのように思われますか。