管理人のひとりごと 2010年10月-2010年12月

2010年10月

管理人のひとり言 10月7日(農暦葉月30日)更新
明日はホテルオークラ東京で台湾商品の商談会です。台湾可味企業の手伝いのために一日中会場でカンズメの予定。この会社の主力商品はつばき油(苦茶油)とごま油です。台湾中南部、雲林縣はごま油で有名な地区、さらに雲林縣の山沿いは阿里山山系にかかり、茶の仲間、ツバキの生産に最高の場所です。ツバキ油に使う実は10月頃から開花し、1年を経て翌年10月頃から採取します。お茶と同じように焙煎度合いによって風味が異なるので、いろいろな用途で使えます。食用はもちろん化粧品などにも使用され、その搾りカスは食器洗剤として利用でき、最後は堆肥として利用できる優れモノ。実際に使用してみましたが、料理との相性抜群です。ただ、よい品物と、よく売れる品物は違うということ。これが最大の問題ですね。
管理人のひとり言 10月14日(農暦長月初7日)更新
茶葉の撮影、難しいですね・・・Oyakataこと茶参福氏がマクロレンズを仕込み、撮影をしてくれました。学生時代、写真にのめり込んでいた管理人は、結果だけ見て言いたい放題です(笑)。撮影してくれた写真をトリミングして、ほんの少し手を加えてみました。今はPC上で作業でき、すぐ結果がわかり便利になりました。撮影したフイルムを現像し、トリミングして焼き付け、暗室に画が浮かび上がった時の感動は筆舌に尽くせないほどです。写真というものは面白いもので、新しいレンズが増えると新しい世界が広がります。肉眼の世界とは違うパラレルワールドですね。Oyakataさんありがとうございます。
管理人のひとり言 10月21日(農暦長月14日)更新
「蜜香紅茶」は台湾を代表する茶師のひとり「高肇昫」茶師が研究完成させたお茶です。花蓮縣政府が推奨している無毒栽培(無農薬栽培)に応え、率先して茶畑より、除草剤や農薬散布を取りやめ、政府推奨の有機肥料を使用しました。茶畑の管理が全く変わったことで、ウンカによる食害被害が大発生、茶生産は大打撃を受けました。通常、ウンカが発生すると茶樹の樹液を吸い、成長が阻害された上に、茶葉に斑点がつき外観が悪くなります。高肇昫、粘筱燕夫婦茶師はこの茶葉を利用することを考え研究し、民國89年に蜜香紅茶、蜜香緑茶が誕生、生産方法の改良により現在の蜜香紅茶、蜜香緑茶となりました。両茶師はまだまだ進化を続けており、この先の変化が楽しみです。こんな両茶師に直接指導してもらえる、製茶実習・体験が間もなく開催されます。今回も美味しいお茶が作れるかな。
管理人のひとり言 10月28日(農暦長月21日)更新
本日より台湾です。11月6日迄台湾各地を巡りお茶作りをしてきます。台湾滞在中、メール連絡が若干遅れますのでご了承ください。
遺伝子組換食品がひっそりと流通していることに愕然としました。必要があり、食用油を調べていた時のことです。市販されている食用油には遺伝子組み換え作物が使用されている可能性が大きいことがわかりました。「遺伝子組換不分別」という区分に該当するサラダオイル、てんぷら油などが生協を含めて大量に流通しています。この油を添加物と使用している食品も同じです。米国の営利主義から生まれた遺伝子組換作物、本当の意味で安全性が確認されるのは数世代先になります。安全な食用油を選ぶなら、つばき、紅花、米、ヒマワリ、しそ、オリーブ、ゴマの油なら遺伝子組換作物が混入することはありません。コスト重視社会ですが、食の安全投資も必要ですし、危険性を知ることも必要です。自分の不勉強に反省です。

2010年11月

管理人のひとり言 11月4日(農暦長月28日)更新
台湾に到着して一週間、寝不足と疲れがピークを超えてしまいました。花蓮瑞穂で蜜香紅茶を作り、おまけで紅茶沱茶、緑茶沱茶も作りました。文山坪林では文山包種茶に加えて、紅茶作りの復習。この時期は紅茶が作れないと言われていましたが強行です。加えて、蘇志成茶師の日本のテレビ局取材が突然重なり大変なことになってしまいました。放映は年明けとのことなので楽しみですが。東部、北部と終わった後は中部から南部の視察です。昨日は梨山翠峰の茶園を見てまわり、凍頂に残されている最後の老茶樹を視察してきました。相当樹が弱っているようで、花をたくさんつけていたのが印象的でした。今日は阿里山を見に行く予定です。
管理人のひとり言 11月11日(農暦神無月初6日)更新
なぜか三週続けて台湾で更新作業をしています。こうなったら台湾移住したほうが良いのかも(笑)台北は朝晩涼しくなり、日中も快適な気候の日が多くなりました。南部はまだ日中30度近くまで気温上昇するので、快適にはちょっと早いようです。先週末に花博覧会「台北国際花卉博覧会」が開催されました。市内のホテルは混雑している様子なので、早めの予約が必要です。本日、会場の様子を見に行く予定です。市内では欧米人と大陸人が多く見かけられるようになりました。日本人の姿も多くなっているようなので、花博は盛り上がりそうです。新着情報に先週行った製茶実習の様子をUPしました。
管理人のひとり言 11月18日(農暦神無月13日)更新
4週間ぶりに日本で更新です。台湾の花博、11日に行ってきました。会場内はとても広く、大佳河公園エリアは次回のお楽しみに残しておきました。赤、白、青のサルビアの配置が素晴らしく、園内を彩っていたのが印象的です。園内自動販売機の飲み物も会場価格ではなく10元からの良心的価格。ただ、パビリオンに入館しようと並んでみましたが20分で挫折。どこも長蛇の列で、雨天とか早朝や夜間なら入館できるのかも。園内をのんびり散策しただけですが、万歩計は20001歩を指していました。休憩するベンチなどもたくさんありました。愛煙家は専用スペース以外、禁煙なのでご注意を。
管理人のひとり言 11月25日(農暦神無月20日)更新
今年の冬茶の出来栄えはと質問されます。各地のお茶を飲み歩いた印象は、良いお茶がある。全てが良いわけでないが、今年の冬茶には逸品が混ざっています。特にお勧めしたいのは「阿里山樟樹湖烏龍茶」、これは素晴らしいものがありました。高山気が強く、梨山茶と間違えてしまうほど。凍頂山系龍鳳峡もすばらしい。杉林渓と区別したくなるお茶、香り、甘みのバランスが絶妙です。梨山茶は大禹嶺、華崗、翠峰が最高の出来栄え。価格を気にしないのなら大禹嶺ですが、華崗や翠峰も高山気というより幽気と言いたい、気がこもったお茶です。文山包種茶も大雨の影響を受けず、冬茶らしい美味しさが青さの中に映えます。春茶がいま一つだったので、今年の冬茶はしっかりと楽しみたいですね。熟成する春先が楽しみです。

2010年12月

管理人のひとり言 12月2日(農暦神無月27日)更新
「台湾で懇意にしている茶農から直接茶葉を買い付けています」と、HPに記載している台湾茶を扱う日本国内のショップに関して怒り覚えると言われました。台湾に行ったこともない、茶農に会ったこともない、これで懇意にしているというのは確かにおかしい。そういえば台北市内の茶ショップで買い付けをしていた日本人も見かけたことがあります。日本で台湾茶や中国茶を取り扱っているお店のうち、どのくらいが直接現地で買い付けしているのでしょうか。もちろん茶商から仕入れることの利点もありますが、この場合、茶農から直接表記は止めてほしいと思います。先週末に都内日本橋と二子玉川のお店に立ち寄ってみましたが、どちらも現地密着で買い付けをしていることが良くわかるお店でした。台湾茶を扱うものにとって、素性もわからないお茶に、能書きというプレミアを付けて販売するのは、同じく許せない気持ちです。台湾茶を愛する人に、このようなお茶をお届けしても、美味しさは届かないと思うのですが。皆様はどのように思われますか。
管理人のひとり言 12月9日(農暦霜月初4日)更新
あっという間に師走、1年が走り去ろうとしています。今年の目標であった「球状茶」「東方美人茶」の製茶実習が実施できたのが一番の収穫。球状茶は時間との戦い、木柵より球状茶指導の茶師を招くことで実現できました。全作業を通しで行うことで、球状茶作りのポイントを体得することができました。個人的に東方美人茶は苗栗の名人「利展豊」茶師の指導を受け、新製法、在来製法を学びました。実習では距離と時間を考え、文山での実現を模索。蘇志成茶師と石碇美人茶で特等奨を獲得している鄭隆德茶師の指導を受けることで、本当に美味しいお茶が作れました。夏茶作りの苦労も体感できたのは、大きな収穫です。お茶作りを体験することで、お茶に対する造詣がより深まるであろうと始めた製茶実習・体験、来年度の企画、そろそろ始動せねば。
管理人のひとり言 12月16日(農暦霜月11日)更新
WebShopに冬茶をUPしました。各教室の生徒さんからの反響は上々、今年の冬茶は美味しいとの声が届きはじめました。今年の春茶は2月の暖冬と3月の寒波で茶葉の成長が不順になり、苦味が強く甘みの少ないお茶になってしまいました。冬茶も夏場から秋にかけて台風と大雨の影響を受け、一部地域では大不作でした。ところが、優良茶葉の産地「梨山」「阿里山樟樹湖」「杉林渓龍鳳峡」「文山坪林」「花蓮瑞穂」「凍頂」などではスペシャルティーが生まれていました。各産地の比賽(コンテスト)の総評を聞くと、出品数は少ないが甲乙つけがたい優良茶ぞろい、淘汰茶が極端に少ない年。生産量が極端に少ないため、売切れ続出なのが残念です。一番美味しくなる、桜の花が散る頃まで確保するのが大変です。そういえば、いま一つだった春茶ですが、良いお茶はしっかりと熟成しますね。できたてと比較すると格段に美味しくなっていました。冬茶との飲み比べも楽しいですね。
管理人のひとり言 12月23日(農暦霜月18日)更新
製茶実習でお世話になっている坪林の蘇一家、今冬の比賽で頭等奨を2本獲得しました。6代目茶師「蘇冠軒」が初の頭等奨獲得、着実に後継者が育っているのを感じます。冬茶製茶実習開催時にTV取材が入っており撮影していましたが、TV放映予定が決定しました。
1月5日(水)20:00~20:54、BS-TBS「ゆらり散歩 世界の街角 ~台北~」
蘇志成、蘇文松茶師の姿が見られると思います。文山包種茶製茶技術コンテストで優勝した茶師の技をご覧ください。
管理人のひとり言 12月30日(農暦霜月25日)更新
波乱の春茶、美味しい夏茶、すごく美味しい冬茶と冬仔、今年のお茶は尻上がりによくなったのが特徴。春茶もひと夏越して、欠点であった苦みの強さが落ちつき、美味しいお茶に熟成したので、年末年始は美味しいお茶が勢ぞろい。どのお茶を飲もうかと毎日悩んでいます。こんな嬉しい悩みなら、大歓迎です。懸案であったWebShopはリニューアルでき、1月10日までお年玉セール開催できるようになりました。2月の旧正月には福袋も企画したいと在庫の中から美味しいお茶選び。
2011年は中華民國100年の節目、台湾各地でイベントがあると思います。茶香好友では恒例の春茶、夏茶、冬茶と3回の製茶実習を実施したいと茶師と相談中。国内茶も2回製茶したいと企画しています。お茶は天候任せ、与えられた素材の良さを引き出すのが茶師、出来上がったお茶を美味しく淹れて楽しむことが大切なんです。2011年もTeaHouseティーハウス「茶香好友」をよろしくお願いいたします。