管理人のひとりごと 2013年7月-2013年9月

2013年7月

7月4日(農暦皐月26日)
今年の美人茶は良いものが少なく入手困難なお茶になってしまいました。蘇文松さんと茶葉改良場文山農場の頼さんがお茶のテイスティングをしている場に参加してきました。文山茶は熟成させると美味しくなるのかという議論。まず同じグレードの茶葉を今年、昨年と5年さかのぼり6種類。ブラインドテストの結果、見事に古い順になりました。次に3年ものを真空保存、軽脱気密封、脱気なし密封、口を軽く縛ったもので、結果は軽脱気密封が一番。次に脱気なし密封で、2両、1斤、5斤で保存したもの、結果は5斤が一番。結果は軽脱気で大量に長期保存したものが一番おいしいという結論でした。ほかのお茶でも試してみたいですね。
7月11日(農暦水無月初4日)
石碇東方美人茶比賽特等奨、坪林文山包種茶比賽頭一を獲得したお茶を一回分ですが入手しました。やはりコンテスト最上位のお茶を飲んでおかないと、その年の良し悪しは語れません。入手に尽力してくれた友人には感謝、感謝、感謝です。このお茶、いつも通りOyakataこと茶参福氏と飲んでしまおうと思いましたが、今年は一杯だけでいいから飲みたいと言う人に8月に集まってもらい淹れることにしました。一回分だけの茶葉なので限られた人数になりますが楽しみましょう。
7月18日(農暦水無月11日)
温帯から亜熱帯に移行してしまったような日本、我が家は千葉で最も暑い茂原、牛久の隣ですが、雨のルートから外れているようで、ほとんど雨が降りません。猫の額程度の庭に植えた茶樹も弱いものから枯れていきます。なす、胡瓜の夏野菜も水不足で元気がなくなってきました。唯一元気なのがミニトマト、2mほどに成長したくさんの実をつけています。この暑さの中、なぜか雑草だけはどんどん成長しています。このたくましさを見習いたいものです。暑い時ですが、そろそろ秋、冬の計画を決めなくては。美味しいお茶を飲んで元気出すとしましょう。
7月25日(農暦水無月18日)
なぜ雨のルートから外れるのでしょう、昨日の雨も期待外れでした。この水不足に庭に水撒きは不謹慎ですが、これ以上茶樹が枯死するのは阻止しなくてはなりません。早く恵みの雨がほしいですね。台湾の凍頂老茶樹ネパール「Emperor's Tea」は持ち込まれた年代もほぼ同じ、茶葉の形状も酷似しています。これは単なる偶然なのか、お茶の歴史はミステリアスです。縁があり台湾、ネパールから茶の実を貰い受け、播種、発芽、我が家で生育途上です。この茶樹からお茶を作るのが次なる目標、楽しみは歴史とともに膨らみます。

2013年8月

8月1日(農暦水無月25日)
大雨、ゲリラ豪雨、突風、雷、竜巻など自然災害が深刻化。温帯地区の日本が亜熱帯や熱帯地区に相当する気象になっていることが原因のひとつなのでしょうか。TV映像を見ていると台湾の豪雨と共通するものを感じます。毎年のお茶作りにもその影響が顕著にあらわれています。本来日中夜間の温度差が大きく天候が安定した時期が春茶、冬茶シーズンです。近年この時期天候不安定、お茶作りに苦労するようになりました。太陽光、風力、水力、地熱、波力などの自然エネルギー有効活用研究が加速され、化石燃料や子孫につけを回す原発が一日も早くなくなることを期待しています。江戸時代の自然豊かな食料自給率100%の日本にはもう戻れないのでしょうか。
8月8日(農暦文月初2日)
今日は父の日、とはいっても中華圏だけです。中国語で8は「ぱ」の発音なので、二つ重なるとパパになるのが所以。こんな平和な話をしていたいけど、沖縄では米軍ヘリが墜落。米軍基地を撤去しない限り危険は沖縄県民にのしかかります。福島では原発由来の汚染水を1日300トン垂れ流ししている東京電力。メルトダウンした核物質の除去をしない限り、核物質が無害化される一万年以上続くと言うこと。海に垂れ流すということは世界に汚染物質をまき散らすということ。企業犯罪としてどのように責任を取るのか。そもそも廃棄物を安全に処理する方法が確立していない原発を稼働させた企業、国家は自分たちだけが利権を得られれば良いという考えで始めたこと、しっかりと尻拭いすべき。米軍問題、原発問題、責任を取るべき政党が政権をもった今、すぐに収束するべく私財をすべてなげうってでも対策しなさい。
8月15日(農暦文月初9日)
冬茶製茶実習・体験の日程が確定、募集を開始しました。茶畑で茶摘み、摘み取った茶葉を使って製茶作業を自分たちで行う。もちろん台湾茶師の中でもトップ10に入る実力者が指導、至極の一杯を目指してお茶作りします。お茶関係の書籍に書いてある事と自分たちが行っている作業、違うことが多く吃驚すること間違いなし。11月2日-3日花蓮瑞穂で蜜香紅茶、4日-5日文山坪林で文山包種茶。心配なのは異常気象による荒天だけです。関心がある方はこちらより、ご連絡ください。
8月22日(農暦文月16日)
冬茶製茶実習・体験の日程が確定、募集を開始しました。過去の資料を検討し、反省と改良を加え今年の予定を作っています。晴天の場合だけでなく、雨天になってしまった場合も想定しておかねばなりません。同時に移動する車、列車の確認作業も進めていきます。花蓮瑞穂まで自強號で4-5時間、指定席は発売と同時に売り切れ状態。席なし覚悟ですが、当日朝一番で並び当日券をゲットできた時の喜び。ハプニングは日常茶飯事、計画通りにすべて進むことは皆無。これも楽しみのひとつと、楽しむ余裕が最近やっとできてきました。もちろん作り上げたお茶を冷静に聞茶しますが、贔屓目もあり、いつも美味しいの笑顔がいっぱい。体力が続く限り継続したいライフワークのひとつになりました。
8月29日(農暦文月23日)
冬茶製茶実習・体験の日程が確定、募集を開始しました。管理人の好奇心から始まった製茶体験、台湾各地の農家にお願いしていろいろ体験しました。梨山では寒暖差が大きく、夜の寒さにビックリ。凍頂では焙煎が命と製茶でくたびれた体に鞭打ち、さらに40時間不眠で火の管理をしました。阿里山でお茶が出来上がり山を下りようとしたら道路崩落で10時間かけて迂回して帰ったことも。常夏の花蓮瑞穂では異例の寒波、参加者に粘さんのセーターを借りたこともありました。坪林では待ち時間に近くの茶農の家に行き酒盛り、月が3つになって見えたことも。お茶の思い出とともに、そこに暮らす茶農家族との触れ合いが最高の財産。これからも台湾中の茶農との新しい出会いを求めて。

2013年9月

9月5日(農暦葉月朔日)
今週はなぜか気ぜわしくバタバタ、更新が午後になってしまいました。数十年に一度の災害が連日起きる異常さを危機感を持って感じなければいけません。因果関係は判りませんが、森林伐採、焼畑、海洋汚染、大気汚染、原子力汚染、化学汚染がこれらの一因となっていたとしたら、天災でなく人災です。ほんの2年間で溜まった原発汚染水は莫大な量、廃炉にするまで冷やし続けないといけない核物質。海洋汚染は日本のマスコミより海外メディアのほうが真剣に考えてるように感じるのは何故。景気が良くなっていると報道されてますが、収入は変わらず物価が上がり生活苦、これが自民党政権の景気対策なのか。わからない。
9月12日(農暦葉月8日)
東京五輪が決定、嬉しい半面不安が沸々。汚染水問題は喫緊の課題であるのはもちろん。老朽化したインフラ整備は7年で完成できるのか大いに疑問、特に予算をどこから捻出するのか。今年はマスコミが取り上げなかった電力需給問題も抜本的解決できるのか疑問。この際、原発を再稼働させないと、とゴリ押しする懸念があるのは杞憂か。抜本的対策を打たないと、経済を開催までなんとか持たせても、開催後バブル破綻と言うことも想定できそう。五輪開催決定なので、東京都・政府は真剣にあらゆる影響を考慮して邁進してほしい。忘れてはいけないのは震災被災地対策と原発事故対策、浮かれている場合ではないのかも。
9月19日(農暦葉月15日)
今日は農暦8月15日「中秋節」です。台湾では中秋節は重要な民俗行事で、全台湾が休日(連休)となります。月餅や文旦を食べる習慣があるだけではなく、中元(農暦7月15日)から中秋節の間にお中元を配る習慣があります。特にこの時期に収穫される文旦や月餅は重要な贈答品です。月見を楽しむだけでなく、1980年代中頃に始まった、屋外でバーベキューを楽しむなどは新しい習慣です。最近日本ではこのような伝統行事が失われているようで寂しいですね。歴史と伝統に新しい文化が融合して日本文化となったのですが、いつからか廃れてきたのは何故なのでしょうか。
9月26日(農暦葉月22日)
来週はヒマラヤの水でお茶を淹れていると思います。ヒマラヤ登山の入り口、ネパールでお茶生産が行われており、その品質が高いことはあまり知られていません。今回は友人Lochan Gyawali氏の茶園 Jun Chiyabari Tea Gardenにお邪魔してお茶作りをしてきます。台湾朋友、日本小姐も一緒に行くことになっており楽しみが膨らんできました。ネパールでは日本や台湾のように予定を組み、スケジュール通り進行できることは滅多にありません。数多くのハプニングを楽しんできます。今回はネパールのお茶で血液を入れ替え、その香り、味、茶園を体で堪能してきます。