今週の一枚 2005年7月-9月

2005年7月

2005.07.07「Taipei MRT」 2005.07.14「九份」
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台北MRTが開通してから、市内の移動が楽になりました。淡水、北投温泉、士林夜市、西門市場、龍山寺、新店、木柵、國父記念館などのスポットに一発でアクセス。電車の乗り換えも色で区別してあるので簡単ですね。何より時間通りに到着し渋滞に巻き込まれないのがうれしい。
 管理人は現在もバス愛好家ですが、悠遊カードを使うと共通で使えて便利、小銭も必要ないので市内散策をするなら必要なアイテム。台北の定宿「子爵飯店」から中山、忠孝新生、南京東路の3路線の駅まで徒歩15分、タクシーならワンメーターなのですごく便利です。台湾の秋葉原「光華市場」も徒歩10分の場所なので散歩の距離ですね。MRTは車内放送も停車駅表示もあるので初心者にはお勧めです。台北に行ったら是非トライしてくださいね。(写真はTaipei MRTの車内)
台湾のレトロ街と言われる「九份」。セピア色の町とも言われ、侯孝賢監督の映画「悲情城市」や「恋恋風塵」の舞台に採用されたことにより一躍脚光を浴びました。茶藝館の多い場所で台北市内から近いこともあり日本人観光客が多い場所です。この町の本当のよさは裏路地にあるのですが、ここまで入り込む人は少ないようです。
 住民100人程度の田舎町でしたが、19世紀末に金山が発見されたことで歓楽街として発展しました。しかし日本の敗戦とともにひなびた町にもどってしまいました。近年の開発戦争に巻き込まれなかったため、当時の無国籍町並みが現在まで残ったのですね。交通は鉄道で基隆迄、基隆駅前バス停より金瓜石行きバスで約30分、九分バス停下車がオーソドックスなコース。(写真は九份の茶藝館)
2005.07.21「便利商店」 2005.07.28「温洲大餛飩」
今週の一枚2005.07.21 今週の一枚2005.07.28
台湾旅行客の便利なお供「便利商店」、日本語ではコンビニエンスストアーですね。台湾にはおなじみのマークがついたコンビニが所狭しとあります。ちょっとしたものなら何でもそろうコンビニは言葉がわからなくても安心。棚から品物を持ってきてレジへ、金額が表示されているので支払いも安心。ただし、台北市内ではコンビにでも商品をビニール袋に入れてくれませんので、自分で入れ物を持参しなくてはなりません。ビニールゴミの減量化で使用を禁止されたのですね。ただしお金を払えば袋を購入することができます。
 コンビニが登場する前は雑貨屋さんのような店で何でも売っていました。薄暗いのと言葉の壁で買い物を躊躇される旅行客を多く見受けられました。この頃はホテルにも冷蔵庫内にドリンクがありましたが、今では中は空っぽ、コンビニで買ってきて入れるのですね。台湾ご当地グッズも有るので、台湾に行ったら是非のぞいてください。(写真は便利商店)
味しいB級グルメで、日本人でも違和感がまったくないもののひとつ「温洲大餛飩」。温洲は地名で、温洲商人といえば上海商人をしのぐ日本で言えは名古屋商人のような存在でしょうか。今の北京や上海のマンションバブルを支えている一大勢力です。餛飩は日本語で言えば「ワンタン」です。豚肉や海老などいろいろなワンタンがあり、お手ごろ価格で食べられます。このお店はチェーン店で台北市内いたるところにあるのですぐ見つけられますね。
 ワンタンと言えば管理人が台湾初心者だった頃、ワンタンが食べたいと言って笑われたことがあります。それは、普通話ではワンタンはすべて完了、The Endの発音ですべて終わって死んでしまったくらいの意味があったのです。ではワンタンを食べたいときは「フゥントゥン」と言ってください。台湾なら多少発音が悪くても、ちゃんと聞いてくれます。通じなければメニューを指差せばOK。台湾に行ったらこういったお店にチャレンジしてください。ビックリするような食べ物にあたるかも、、、(写真は温洲大餛飩)

2005年8月

2005.08.04「房総太巻き寿司」 2005.08.11「茶畑の管理」
今週の一枚2005.08.04 今週の一枚2005.08.11
辞書で意味を調べてみたら、「房総太巻き寿司」(太巻き祭り寿司とも言われます)という主に千葉県南部に伝わる冠婚葬祭に使われる太巻き寿司があります。おめでたいときは「祝」や「寿」、仏事には「志」の文字をかんぴょうや漬物を使って太巻き寿司に盛り込み、切った時に文字が出てくる金太郎飴のようなお寿司です。このように書かれていました。なるほど
 Gallery tenさんで開催中の「正木渉さんの個展」を鑑賞しつつ、この房総太巻き寿司の手作り実演会を拝見してきました。小学生のお嬢さん、米国からのホームステイの学生さんなどが早速チャレンジ。各パーツをひとつひとつ巻いていきます。完成後のイメージを膨らませながら各パーツを組み立てていき、卵で綺麗に巻いて仕上がりです。材料の下準備はたいへんですが楽しそうです。出来上がり1本で、ご飯2合を使用しているそうです。出来上がりをさっそく試食、想像以上に美味しい太巻きです。絵柄は自由につくれると言うからビックリ出すね。夏休みにチャレンジするのも面白いかも。(写真は房総太巻き寿司)
台湾茶畑のイメージは日本人が一般に持っているものとは異なります。茶摘のときは腰高まで成長した茶葉をひとつずつ摘み取ります。日本の茶畑より低い印象を持たれる方が多いと思います。この秘密を解き明かすには、農閑期と言うべき刈り込みを終わらせた茶畑にヒントがあります。写真のように高さ10cmの位置でバッサリと刈り込んでしまっています。管理人の足の位置を見ればよくわかると思います。
 古い枝をすべて更新し、新しい枝から出る栄養たっぷりの茶葉でお茶をつくると言う意味のほかに、お茶の害虫「茶毒蛾」を風通し良く、日当たり良くすることで防ぐ意味もあります。刈り込んだ枝は、細かく砕きチップにして畑の通路に撒きます。夏の日差しからの乾燥を防ぐとともに、雑草の成長を阻害する効果もあり、さらに腐葉土となり肥料効果もあります。茶畑にはこのように秘密がいっぱいあるのですね(写真は文山地区坪林での茶畑管理)
2005.08.18「上皿天秤」 2005.08.25「夏の便りfrom坪林」
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辞書によると、天秤(てんびん)とは、二つの皿があり、てこの原理を利用して質量を測定する機器である。一方を測りたいもの、もう一方には分銅をおいて、その分銅の重さや量を調整して測定する。2つの皿を繋ぐ棒の上に皿があるか、下に皿があるかで上皿天秤、下皿天秤に分かれる。最近は電子天秤もある。
 なぜこのような写真になったのかというと、茶葉の評定を行う際に茶葉3gを量り取るために使用するはかりなんです。茶葉の良し悪しを判定するひとつの方法として検定杯を使用する方法があります。このとき正確に重量を測るために天秤ばかりを使用します。原始的ですが分銅の重さどおり正確に測定できるのですね。学生時代の化学実験を思わせるような道具ですが、デジタル機器とは異なる微妙な調整が出来るアナログの味ですね。(写真は上皿天秤)
台北縣坪林郷より夏の便りが届きました。秋茶、冬茶に向けて茶葉の生育状態は良好ですね。6月にくるぶしほどの位置でしっかりと刈り込まれた茶樹は日差しをたっぷりと浴び、恵みの雨と霧に育まれ順調に生育しています。今は茶樹にしっかりと栄養分を蓄えてもらい、茶摘の過酷なシーズに向け英気を養う時期です。
 そろそろ、10月茶摘み予定の茶樹は芽の先端を止め分枝を促します。この作業が終わってから50日前後で冬茶の最盛期となります。この芽の先端をとめるために摘み取った茶葉を使って製茶する人もいますが、この時期に成長している茶葉では、甘みのある香り高いお茶にはならないのですね。この作業が始まると冬茶製茶実習日程が決められます。10月20日から30日あたりに美味しいお茶作りに出発できそうです。近日中に参加者募集開始しますね。 (写真は坪林茶業試験場農園)

2005年9月

2005.09.01「坪林鶯仔瀬付近、文山茶のゆりかご」 2005.09.08「製茶実習:茶摘」
今週の一枚2005.09.01 今週の一枚2005.09.08
台北縣坪林郷鶯仔瀬付近を撮影したものです。周囲を山に囲まれ渓流が走る自然環境に恵まれた地であることがわかりますね。坪林郷付近は台北市内へ飲料水を供給する翡翠水庫(ダム)の上流部で森林伐採など禁止された地域です。茶畑も先祖伝来の場所だけで広げることも出来ません。明治時代と比較しても茶畑の面積が横ばいなのが頷けますね。
 雪山山系(雪山3886m)のはずれ樟桔坑山881mと倒吊嶺647mの間に■魚堀渓(■は魚へんに逮)の渓谷が流れ、その流れが堆積した場所が茶畑。渓谷沿いには老地方露営区とキャンプ場があります。中部茶区では山の頂部まで茶園が広がっている場所が多くなりましたが、ここ文山地区では自然と茶畑が一体となって広がっていますね。このような環境の中で美味しいお茶が育まれているのですね。(写真は坪林鶯仔瀬付近、蘇茶師の茶園周辺)
製茶実習におけるひとコマを紹介していきます。茶畑に到着して一番初めにすること、それはお茶を淹れて飲むこと。茶樹についた夜露が自然に消えるころから茶摘が始まります。茶樹高が腰程度なので、腰に負担がありますが初日の作業ということもあり元気いっぱい。
 腰につけたかごの形でどこの茶区かわかるくらい特徴のある茶摘娘の誕生です。蘇茶師の茶葉を摘む位置、摘むべき茶葉、摘んではいけない茶葉を教えてもらい茶摘開始です。ひとり1斤(600g)を持ち帰るためには、各自生茶葉4Kg前後必要です。タイムリミットは茶葉がかごの中で傷みだす前の1時間半。一芽数グラムの新芽と格闘しながら果たして何キロの茶葉を摘むことが出来るでしょうか。隣ではプロの茶摘娘が両手を使い猛烈なスピード、すごいの一言です。 (写真は製茶実習「茶摘」のひとコマ)
2005.09.15「製茶実習:日光萎凋」 2005.09.22「製茶実習:室内萎凋」
今週の一枚2005.09.15 今週の一枚2005.09.22
製茶実習におけるひとコマを紹介しています。茶摘終了後に行う作業「日光萎凋」です。茶葉が日陰にならないように慎重に立つ位置を決めて行います。この先時間をかけて茶葉の水分を蒸発させていく作業の第一歩。  立つ位置が悪く、茶葉に影を作ってしまい起こられる人もいます「茶葉が死ぬー!」。こんなことではめげない参加者、せっせと茶葉を広げます。このときの一番のコツは、茶葉をつまみ上げるようにして広げること。決して手のひらで広げようとしないことが肝心。茶葉がこすれてしまうようなことを行わない、これさえつかんでおけばあとの作業にも役に立ちますね。
 萎凋時間は天候に左右されますが、ここでちょっと一服してお茶を楽しみましょう。茶蔵に保管されている茶葉からおいしそうなものをチョイス。どんなお茶なのか楽しみです。(写真は製茶実習「日光萎凋」蘇茶師の指導)
製茶実習におけるひとコマを紹介しています。日光萎凋後の「室内萎凋」、台湾では「走水」と言われる作業です。水が走るの字のごとく、茶葉と茎の間の水をいかにして抜いてしまうかと言う作業です。この作業によって茶葉の甘みが際立つか、渋み苦味が残ってしまうかの分かれ道。これから翌朝まで延々12時間近くの作業となります。
 走水がうまくいった茶葉の見分け方は茶殻を見てください。茶殻の茎の付け根部分が白く透き通るようなものがベスト、醗酵度の高いものは褐色です。茎に転々としみのように色の違うものが混ざっているものは渋みと苦味が出てしまいます。わかりにくいときは茎を縦に引き裂いて確かめてください。引き裂いた茎が均一の色ならOK、まだらになっているものはNGですね。是非飲んでいる茶葉で確かめてください。
 萎凋時間は室温、湿度に左右されますが、各作業は約2時間間隔です。時間が取れたら茶園散策、お茶を淹れる、近くのほかの茶師のところへ遊びに行く、色々なことが出来ますね。(写真は製茶実習「室内萎凋」蘇茶師の指導)
2005.09.29「製茶実習:揺青」
今週の一枚2005.09.29
製茶実習におけるひとコマを紹介しています。室内萎凋最後の作業「揺青」、茶葉の水分がうまく抜けるように揺青機をつかい、ゆっくりと撹拌します。このとき茶葉の状態によっては手作業で揺青を行うものもあります。こうして全体の水分量を調節するのです。
 どのくらいの時間作業するかは、その時々によって違います。このように機械ではかれない作業時間が多いのが台湾茶の特徴ですね。以前時間をきっちり計って同じ時間でつくってみたところ、毎日まるで違うお茶になったことを思い出します。この作業終了後、茶葉から感じる香りに統一性が無いと「茶葉は死んだ」になってしまいますね。簡単そうに見えますが、繊細な作業のひとつです。
 この作業のあと最終「走水」となり、室内萎凋作業の終了を迎えます。ここで、2時間程度の仮眠が取れますね、お疲れ様。でも茶師のひとりは不寝番しているって知っていましたか?ニワトリの鳴き声が目覚まし時計、ちょっと疲れた体を休ませましょう。(写真は製茶実習「揺青」蘇茶師の指導)