今週の一枚 2005年10月-12月

2005年10月

2005.10.06「製茶実習:殺菁」 2005.10.13「製茶実習:揉捻」
今週の一枚2005.10.06 今週の一枚2005.10.13
製茶実習におけるひとコマを紹介しています。早朝ニワトリの時の声とともに、走水を完了した茶葉の醗酵酵素を止めてしまうための熱処理を行います。茶葉の状態によって鍋肌の温度を設定します。機内温度は手を入れたら熱いと感じる温度ですね。このような殺菁機がないときは平鍋に木製のしゃもじを使って撹拌していました。釜の中から白煙が上がり始め、じょじょにお茶の香りが変化していくのがわかります。ここまできたらあとはお茶の神様にお祈りするしかないかな。
 殺菁が終わった直後の茶葉、このあとの揉捻を行った茶葉、乾燥を行った茶葉を少しずつ取り置き、飲み比べをします。各作業の持つ意味が試飲をすることでよくわかりますね。自分たちで全作業を行うことで理解できるお茶の不思議ですね。(写真は製茶実習「殺菁」蘇茶師の指導)
製茶実習におけるひとコマを紹介しています。殺菁機から取り出した熱々の茶葉は即時「揉捻機」で揉捻作業を行います。この作業によって茶葉は少し捩れたような形になりますね。揉捻機の取り扱いだけは素人では危険が大きいので、茶師のお手伝いだけ。大きなお皿がまわり茶葉を揉み解していきます。茶葉より青くもやさしい香りが漂ってきます。揉捻時間は茶葉の厚みと走水の状態によって異なります。
 揉捻が終わったあと、茶葉はもう一度殺菁機で火を入れて醗酵酵素を止めてしまいます。この時点で茶葉はほぼ完成の領域に近づいてきました。この茶葉も少し取り置きして、比較対照を行います。ここまできたらもう一気呵成に最終作業へとダッシュして行きます。(写真は製茶実習「揉捻」蘇茶師の指導)
2005.10.20「製茶実習:乾燥」 2005.10.28「製茶実習:蘇茶師夫妻」<
今週の一枚2005.10.20 今週の一枚2005.10.28
製茶実習におけるひとコマを紹介しています。揉捻した茶葉をもう一度殺菁機にかけ、醗酵酵素を完全に止めてしまいます。この後乾燥機に入れ、茶葉の水分をしぼりとります。棚式乾燥機の上部より茶葉を入れ、徐々に下の段に落としながら水分を取ります。一番下の団に届いたら一度ざるに取り茶葉を休ませます。休ませた茶葉をもう一度乾燥機にかけて、乾燥作業の終了。
 もうここまで来るとおなじみの文山包種茶の形に近づいてきました。香りも青いだけの香りの中にやわらかい香りがはいりました。この時点での茶葉も少し取り置き後で比較テイスティングします。(写真は製茶実習「乾燥」蘇茶師の指導)
春秋恒例の製茶実習を10月20日より2回開催しました。写真は今回もいろいろお世話になった蘇茶師夫妻です。どういうわけか台北だけ雨降りと天候に完全に見放されてしまいましたが、参加者の熱意が通じ、温風萎凋で製茶を行うことになりました。
 前半は弟茶師がいろいろなノウハウを伝授、またひとつ深くお茶について知ることができました。後半は兄茶師とパパ茶師が最後の仕上げを監督してくれました。後半は参加者が多く3班に分けコンテスト方式で技を競い合ってみました。全員による最終投票は、一番評価が低かった2班が一番の栄誉を勝ち取りました。2班の皆様おめでとうございました。次回は4月後半から5月前半を予定しています。(写真は製茶実習「蘇茶師夫妻」)

2005年11月

2005.11.03「製茶実習:毛茶の完成」 2005.11.10「投幣、自助洗」
今週の一枚2005.11.03 今週の一枚2005.11.10
10月後半は参加者を3組に分けてコンテスト式の製茶指導、各組のできばえをみんなで投票して競うという茶師のアイデア。くじ引きで参加者を3組に分けた後、茶葉を同じように分けます。ここまでの条件は各組とも同じですね、ここから各組の取り組み方ひとつでお茶の味が変ってしまいます。走水といわれる室内萎凋がお茶の香りと味を決めるポイントです。
 焙煎機から取り出した茶葉を茶師の味見の方法によりチェック、仕上がった茶葉の香りはすべて微妙に異なりますね。お湯を注いで味のチェック、レンゲの背と腹を使い香りを確かめ、茶杯にお茶を注ぎ味のチェック。同時に水色のチェックもします。香りはうまく出たが渋みのはいったお茶、香りは出なかったが甘みの出たお茶、なんとも複雑な味と香りになったお茶。作り手が違えば同じ茶葉でも違う顔を見せてくれる台湾茶、学べば学ぶほど奥が深くなっていきます。(写真は製茶実習「完成した毛茶」)
台湾における洗濯事情は、などと思い「コインランドリー」を取り上げてみました。市内中心部にはあまりありませんが、ちょっと離れるとたくさんのコインランドリーを見かけることができます。ちょっと雨の日が続くと行列ができていることもありますね。香港では洗濯物をまっすぐに窓から突き出す風景が見られますが、台湾では日本と同じような光景ですね。
 価格は洗濯機の大きさにより8Kgタイプで100円程度から27Kg超大型で500円程度、乾燥機も8Kgタイプ30分で100円程度、23Kg超大型30分で250円程度です。ちょっとした洗濯物ならこれで充分です。「投幣、自助洗」の看板を目印に探してみましょう。(写真は鶯歌の「投幣、自助洗」)
2005.11.17「台北バス運行表」 2005.11.24「台湾家庭料理」
今週の一枚2005.11.17 今週の一枚2005.11.24
台湾における移動手段のひとつ「バス」です。そういえばバスは台湾語でも「バス」ですね。バス停に行くと写真のような運行表が掲げてあります。まず行き先を確認します、自分の行きたいバス停が表示されているバスの番号を探します。複数あるときは経路を確認します。思いがけないほど遠回りするものもあります。
 バスの運行時間は05:00-22:30のように表示されています。運行間隔も表示されています。収票方式とは運賃の支払い方で、上車収票、下車収票、上下車収票などがあり、それぞれ乗車時、下車時、さらに乗車した時と下車するときの2回。バス乗車時に運転席の上に表示されています。最近では停留所の表示やアナウンス付きもあるので安心。とはいっても毎年数人、乗車中の事故により死人が出るほど乱暴な運転。しっかりと手すりなどにつかまってください。料金は15元、悠遊カードを使えば小銭の準備は必要ないし、地下鉄も使えるので便利。リピーター必携の優れものですよ。台湾に行ったらバスに乗ってみましょうね。(写真は「台北バス266運行表」)
製茶実習やお茶の購入、ふらっと遊びに行ったときにご馳走になる家庭料理。昔からの台湾のこんにちはのご挨拶は「ちゃぽん」ご飯食べた?ひとり増えても、ふたり増えても椅子と箸とお皿を、みんな少しずつ場所を詰めれば宴会の始まり。台湾の田舎を歩いていると、ご飯食べていきなの声がしきりと聞かれます。
 写真の料理は製茶実習時に蘇ママが準備してくれた食事。地元の野菜中心に塩味で素材の味を楽しむ味付け。少しの空いている時間に下ごしらえをして、あっという間にテーブルはにぎやかに。まるでマジックを見ているようです。自然の中で自然のものを食べるという贅沢、都会人が忘れてしまいつつある味がそこにありました。(写真は蘇一家の「台湾家庭料理」)

2005年12月

2005.12.01「士林雪花冰」 2005.12.08「忙中閑有」
今週の一枚2005.12.01 今週の一枚2005.12.08
士林夜市へ行ったらはずせないのが「雪花冰」。カキ氷ではなくカキアイスというべきもの。生のフルーツやジャム、卵の黄身、黒胡麻などなどアイデアは無尽蔵にあります。20年以上前、士林近くの銘傳大学(当時は女子単科大学)の学生さんに連れられ、初めて食べたときのインパクトは今でも覚えています。そのときはカキアイスの上に卵の黄身、さらに黒胡麻を散らした荒野にそびえたつ山を模したものでした。相当ボリュームがあるのでふたりでひとつでもOKかな。価格は約200円から300円です。店のデーターは以下の通り。皆様も台湾に行ったらお試しを、外にも同じ品物を扱っている店がありますが味が違いますよ。女子大生ご用達のお店はこちらです。(写真は士林辛發亭「雪花冰」各種)
 辛發亭
 地址: 台北市安平街1號(士林夜市陽明戲院左側的巷内)
 電話:2883-1123
製茶実習「室内萎凋」作業中は、約2時間おきの作業となります。この時間を利用して様々なことを行っています。茶畑を歩きながら茶樹の見分け方、害虫に関する話。食用になる植物の採取を行い調理してみる。川魚や川海老を捕らえ食材に、川のせせらぎを聞きながら森林浴。近くの茶農を訪問して突然押しかけ交流などなど
 写真は美女軍団による「もち」づくり、上新粉、白玉粉に文山包種茶粉を入れ練り上げます。粗目を熱湯で溶かし混ぜ合わせ、餡子玉を中心に入れ餅でくるみます。さらに袋に入れ平らに伸ばして完了。つくりたてをお茶菓子に文山包種茶を飲むと幸せですね。残ったお餅はお土産で日本に散らばっていきました。私は作業している横でつまみ食い専門、しかし美味しかったよ。  ***写真は蘇茶師奥様と参加者による菓子作り***
2005.12.15「建國暇日花市」 2005.12.22「ATM自動櫃員機」
今週の一枚2005.12.15 今週の一枚2005.12.22
毎週土曜日、日曜日に行われる花市場。場所は仁愛路と信義路間の建國南路の高架道路下。平日は駐車場として使われている場所ですが、週末には花市場に衣替えします。この花市の両端にはそれぞれ、玉市といわれる宝飾品の市場、骨董品らしきものを扱う市場。あやしげなものもたくさん売っておりなかなか楽しい場所です。ただ、お茶を買うのはお勧めできません。先日試飲して歩きましたが本物は皆無でした。花市場内の木柵や南港のお茶は安心して購入できますよ。価格と品質のバランスは自分の舌で決めてください。
 台湾の花はまさに天国、熱帯植物、蘭に関しては宝庫と言えます。胡蝶蘭5本仕立てでも数千円で販売しています。日本に持ち帰るにはワシントン条約に基づく輸出許可書が必要なので、数日の滞在では無理なのが残念。もし、週末に台北に滞在していたら必ず遊びに行ってほしい場所のひとつです。  ***写真は建國暇日花市の光景***
台湾におけるATMは自動櫃員機と表示されています。日本では現金自動預払機と言われていたと思います。空港、百貨店、駅、市内いたる箇所に設置されており、非常に便利ですね。日本との大きな違いは、口座のある銀行のATMなら手数料はかかりません。深夜や休日でも、もちろんかかりません(どこかの国のように105円、210円も取る阿漕なことはしません)。提携している銀行のATMで手続した場合の手数料は一律で10元、これも日本と比べると非常に安いですね。いたるところにあるので、台湾に口座をひとつ作っておけば快適な台湾ライフをおくれますね。もっとも預けるお金があれば、ですが。
 すべての手続を顧客が行っているのに手数料を取る、こんな阿漕なことをする日本の銀行はどこまで金儲けすれば満足してくれるのか。限りなくゼロに近い金利で金を集め、高利で金を貸す企業がまかり通るような社会になってしまった日本に危惧を感じるのは管理人だけでしょうか。  ***写真は台湾銀行ATM自動櫃員機***
2005.12.30「新年快楽」
今週の一枚2005.09.29
自然災害に振り回された2005年、この年の漢字は「愛」。2006年は愛あふれる年にしたいものです。地球に対する地球人の愛、自然に対する愛、人が人に対する愛、そしてお茶に対する愛。「謹賀新年」「賀正」などの言葉に対し台湾では「新年快楽、恭喜發財」ですね。もっとも農暦のお正月は1月29日、今は年末「結婚式」と「忘年会」のシーズンですね。年末に結婚式を挙げるのは新年に暖かい家庭があるという意味ですね。考えるととても心が温まりますね。
 この宇宙に生を受けたすべてのものに幸せが訪れますように心からお祈りしています。お茶を通して自然破壊の現状を感じるとともに、本当の環境保護とはなんぞやと考えてしまいます。新年のご来光を仰ぎ見ながら、微力な自分にできることをひとつずつ考えたいと思います。皆様にとって、2006年が皆様に幸多かりし年になることを祈念しつつ。  ***写真は台湾台北縣林口郷におけるご来光***