今週の一枚 2006年1月-3月

2006年1月

2006.01.05「台湾雪景色2005年」 2006.01.13「蘇寿茶師の老茶」
今週の一枚2006.01.05 今週の一枚2006.01.13
地球温暖化の影響で台湾に降雪が、もっとも昨年3月はじめのことでしたが。実際に台湾の茶畑にこれだけの降雪があったのです。凍頂烏龍茶の産地、南投縣凍頂地区10代目林火城茶師の茶畑です。写真でわかるように南国台湾の標高700m地区でこれだけの降雪、林家11代の歴史においてはじめてページに書き込まれました。この地区は南国フルーツが自生している場所、しかも3月の降雪とあって地元の人は茫然自失でした。林茶師より降雪記念の写真をお借りしてきました。
 今シーズン寒波が北極より3方へ吹き出しています。ちょうど日本の真上に吹き出しているようです、確か気象庁の予報では暖冬と断言していましたね。何事も先を見通して予測することは難しいのですね。今年が台湾茶のみならず、人々に優しい気候となりますよう祈念します。  ***写真は2005年3月、南投縣凍頂地区の降雪***
冬茶、冬仔をもとめて台湾へ、そこで出会ったのが冬茶ならぬ陳年茶。蘇寿茶師が子供が生れた記念に仕込んだ陳年茶です。蘇文松茶師が生れたときにつくられたお茶はゆっくりと坪林の空気に育てられ、今目覚めたのです。おん年45歳の陳年茶は上品なプアール茶のような香りがわずかにしています。蘇寿茶師自らお茶を淹れてくれました。
 生茶葉の香りとは異なり、落ち着いたやわらかい香り、焙煎の香りではありません。水色は透明なのに深い湖のよう、口に含むと時代のゆっくりとした流れが広がります。今までいろいろな陳年茶に触れてきましたが、ちょっと特別なお茶ですね。さらに東方美人の38年ものの陳年茶までご馳走になってきました。至福のときとはこんなときの流れを言うのでしょうか。蘇パパに感謝、お茶のあとにはいつもの家庭料理、茶畑を荒らしていた猪のスープもご馳走になりました。美味しい料理と、お茶、坪林の空気、感謝です。  ***写真は台北縣坪林郷蘇寿茶師と老茶***
2006.01.19「九份」 2006.01.26「阿婆壽司」
今週の一枚2006.01.19 今週の一枚2006.01.26
レトロ台湾を思い起こす町「九份」。九份は急斜面に張り付いたような家並みが特徴、できれば裏路地を少し歩きたい町ですね。久しぶりに訪れた九分の町は残念なことに観光地でした。お土産屋さんが軒を連ね、怪しげな店まであります。しかし、ちょっと裏路地に入ると昔の光景がわずかに残っています。お決まりの阿妹茶樓には上がらずに一番下のお店に入ってみました。美女ふたり同行してもらったので、最高の雰囲気でした。お茶の雰囲気を楽しむには、一度行ってもいいお店かな。料金は茶葉が300元より、席料がひとり100元です。ただしお茶の味は期待しないでください。
 交通は台北市内よりタクシーで 1200元、忠孝東路と復興南路の交差点から直行バスで70元。数人で急ぐならタクシーが便利ですが、バスで行くのも良い経験かも。ただし1時間半程度の時間と1時間に3本程度の辛抱は必要です。管理人は昼食後タクシーで1時間弱昼寝しながら行きました。熟睡後の散歩は気持ちの良いものですね。 ***写真は台北県瑞芳鎮九份***
19世紀初頭から陶磁器に関する産業が勃興した鶯歌鎮は「台湾の景徳鎮」ともいわれる場所です。食器、茶器などの購入のために足を運んだ人も多いでしょうね。陶瓷老街や陶磁器博物館が有名なスポットですが、リピーターに足を運んでもらいたいのが「阿婆壽司」と「圓肉」ですね。場所は紙に「阿婆壽司」と書いて地元の人に聞けばすぐわかります。
 「蛋皮壽司」は薄焼き卵の太巻き、「海苔壽司」は太巻き、「味噌湯」は味噌汁、「茶碗蒸」は具のない茶碗蒸し。「大綜合壽司」と「味噌湯」「茶碗蒸」これだけ注文すれば全種類楽しめます。私でも満腹になってしまう量で250円程度の大衆価格。食べきれない場合はテイクアウトもできます。ただし、台湾ではレジ袋の無料配布は法律で禁止されているので「1元」で購入します。コンビニなどに買い物に行くときには袋を準備していきましょうね。外帯區はテイクアウトコーナーで、用餐處は食事をする場所です。こちらで食べる場合は外帯區で注文して壽司を受け取ってから席に着きます。味噌汁などはあとから運んでくれますよ。  ***写真は台北縣鶯歌鎮阿婆壽司***

2006年2月

2006.02.02「京都菓子焼」 2006.02.09「台湾屋台天国」
今週の一枚2006.02.02 今週の一枚2006.02.09
不思議なコピー食品の多い台湾ですが、またまた見つけてしまいました。見た目は今川焼きとか大判焼きといわれるものに良く似ています。しかし、抹茶粉やチョコレート、イチゴパウダーを混ぜた生地。フレッシュフルーツが中に入っているものなど、摩訶不思議の世界です。名前も京都菓子焼というなんとも不思議な名前、日本をイメージしたのでしょうね
 作戦は大当たりでお店の周りは大勢の待っている人、行列で待てないのは台湾らしさかな。管理人も15分ほど待っていましたが、とうとうありつけずにタイムアップ。いったいどんな味だったのでしょうか、次回までのお楽しみですね。このように台湾では日本の食べ物をコピーしアレンジしたものがたくさんあります。皆様も台湾散策のおりにいろいろ探してみてください。  ***写真は台北市伊通街京都菓子焼***
台湾に行ったら屋台料理ははずせませんね。商業の中心地「松江路と南京東路」交差点のすぐ近く四平街は付近のOLご用達地区。当然、早朝より夜まで多種多様の食べ物が登場します。縄張りは決まっているようですが、朝昼晩で違う屋台が出ているのも面白いところ。写真の蒸篭が積み重なっている屋台は小籠包をその場で包み蒸しています。10個で50元(約200円)のお値打ち価格ですね。
 ホテルに宿泊すると朝食つきが普通の台湾、屋台で食べ物を購入するときはどうすれば良いのでしょうか。先ず屋台で食べたいものを購入しその場か部屋で食べます。不足分をホテルの無料食券を使い補う、または珈琲や紅茶だけ飲む。こんな利用の仕方をすると食べすぎを防げます。ホテルで食事をしてから屋台に行くと、食べたいのにおなかいっぱいという事になりかねません。日本語は通じませんが、身振り手振り筆談で何とかなってしまいますよ、是非トライしてくださいね。  ***写真は台北市四平街の小籠包屋台***
2006.02.16「竹林山観音寺」 2006.02.23「猫空」
今週の一枚2006.02.16 今週の一枚2006.02.23
台湾各地にあるお寺、台湾でお茶の研究が盛んに行われた地「林口」にも大きなお寺がありました。300年程の歴史があるそうですが、キンキラキンの屋根は日本のお寺を見慣れている人には奇異に感じるかも。中に入ると落ち着いた雰囲気で歴史の流れを感じられますね。
 お寺の中に青い服を着た人の前に行列ができているのを見たことはありませんか。この行列は厄をはらってほしい人が並んでいるのです。青服を来た人はご奉仕で厄除けのおまじないをしてくれます。次々と何事か唱えながらお線香の煙を体にかけてくれます。最後に合掌して感謝の気持ちをあらわせばOKです。台湾に行ったらいろいろなお寺を参拝して回るのも楽しいですよ。  ***写真は台北縣林口郷竹林山観音寺***
猫空(まおこん)は台湾茶産業に古くから関わっている場所です。大陸安渓出身の張さん5代目が多いのも、この地の特徴。鐵觀音茶と包種茶の産地としても有名ですね。交通の便もよく、MRT木柵線の「動物園」「萬坊社区」からバスまたはタクシーで20分程度。市内のホテルから1000円程度の交通費で行かれる便利な場所です。面倒なら市内のホテルからすぐタクシーに乗っても2000円程度です。茶藝館のシステムはひとりずつ支払うお湯代と茶葉を購入する茶葉代の合算式です。残った茶葉は持ち帰り自由です。ひとり1000円の予算でも充分楽しめる仕組みになっています。
 この地の茶藝館は50軒以上、猫空、天恩宮、三玄宮近辺に点在しています。また、展示中心もありちょっとした茶葉博物館のようです。お宮が多いことでもわかるように、昔の墓地地域である種の聖域という場所ですね。森林浴をかねながらお宮の散策、茶藝館での一服、市内から近い場所なのにのんびりできますよ。  ***写真は台北市猫空の茶藝館にて***

2006年3月

2006.03.02「果物果汁屋台」 2006.03.09「3月8日在坪林茶畑」
今週の一枚2006.03.02 今週の一枚2006.03.09
台北市内を歩いていると車の上に色々なものを載せて販売している光景を見かけます。これらの車はほとんどがライセンスのない販売車両です。警察が来るとすばやく幌をおろして知らん振り、いなくなると営業再開。日本でも同じような光景を見かけますが台湾ではいたるところにいます。衣服、おもちゃ、食品などなど販売品目は種々雑多。産地直売のフルーツを販売している車では「柳丁」を果物として販売する以外にその場でジュースにして絞って販売しています。柳丁は台湾のオレンジでとても美味しいですね。
 カットしたフルーツを専門に販売している車もあり便利です。買い方は簡単、1斤いくらと表示していますので何斤ほしいと言えば買えますし、金額を決めてコレを50元くださいもOK。台湾の重さの単位は1斤(600g)が基本、1斤は16両、1両は10匁です。ちなみに大陸の1斤は500gで、1kgは1公斤と表示されていますよ。また金額で8折と書いてある場合は2割引の意味です。  ***写真は台北市内にて車を使った果物果汁屋台***
春茶の生育状況を確かめるため坪林にいってきました。朝晩に濃霧が立ち込める最高の条件と長袖一枚で汗をかくような陽気、コレはと思わせるような芽吹きでした。ちょうど害虫も動き出す季節、写真のように害虫を薬剤ではなく捕獲して退治するためにトラップがしかれられていました。茶畑の下のほうには有機肥料が撒かれています。この畑は昨年10月に製茶実習で茶摘した場所、コンテスト用の茶葉をたくさん産出している場所です。
 4月24日、25日の製茶実習はこの茶畑の茶葉を使って美味しいお茶をつくりたいと思っています。育ちすぎず、育たないということが無いように参加者全員でお祈りしましょう。蘇茶師より4月6日木曜日フジテレビAM07:20ごろ、皆様にメッセージを伝えたいと伝言がありました。この時間は「めざましテレビ」のワールドキャラバンの時間帯、ひょっとすると蘇茶師、日本デビューなのかな。  ***写真は3月8日の蘇茶師坪林茶畑***
2006.03.16「3月8日在坪林茶畑金萱種」 2006.03.23「3月8日在坪林蘇茶師一家」
今週の一枚2006.03.16 今週の一枚2006.03.23
少し早めに刈り込みをかけた金萱種はこのくらいの成長度合い。色艶、茶葉の厚みと申し分の無い生育状態です。4月の中旬には生産に入れそうな状態ですね。これから空気中の水分と太陽の光をたっぷり浴びてうまみ成分を蓄積していきます。金萱種で作った包種茶は腕の良い茶師が手がけると、青心烏龍の香りがします、その後徐々に金萱種らしい香りになっていくと言う逸品。この人のお茶、こんな茶師がいたらお試しください。蘇茶師の金萱もすごいですよ。
 金萱種の茶葉は葉脈が横に広がり茶葉に丸みがあるのが特徴です。いとこに相当する翠玉種と茶葉の形状はよく似ています。香りと口当たりはまるで違うお茶ですが、それぞれ個性があってファンの多いお茶ですね。茶葉だけで香りの違いを作り出す「茶葉マジック」を体験したい人は「製茶実習」でお楽しみください。  ***写真は3月8日の蘇茶師坪林茶畑金萱種***
4月6日フジテレビ系列「めざましテレビ」AM7:20放送予定番組台湾ロケ時の蘇茶師一家です。左から弟茶師、お母さん、プレゼンターの学君、兄茶師、パパ茶師、兄奥様です。製茶実習時にはこのような雰囲気で丸テーブルを囲み食事をします。台湾の食事は椅子と箸とお皿があればすぐに飛び入り可能。食事に誘い、誘われるのは日常当たり前。やはりここにきたら茶畑の茶葉を使った料理ははずせません。裏の畑の野菜や渓流の魚、川エビなどの自然食品が食卓に上ることもあります。何が出てくるかはお楽しみです。
 日本ではマイナーな文山包種茶ですが台湾茶ではもっとも古くから生産されているお茶のひとつです。蘇一家も現在の兄弟茶師が5代目、親から子へ伝承してきた業が美味しいお茶を生み出す原動力。さらに、他の茶区と違う原生林が保護されている自然環境。やはり清らかな水と空気、さんさんと降り注ぐ陽光がお茶には必要です。6代目はまだ在学中、でも製茶時期になるとおじいちゃん茶師についてお茶作りしています。親子伝承の業とはこのようにして受け継がれていくのでしょうか。  ***写真は3月8日の蘇茶師坪林蘇茶師一家***
2006.03.30「茶摘のポイント」
今週の一枚2006.03.30
4月6日フジテレビ系列「めざましテレビ」AM7:20放送予定番組「ワールドキャラバン」台湾ロケ時のショット。茶摘のポイントを教えているところです。坪林の茶摘は写真のように大きな葉を2枚、新芽と小さい葉がひとつの1芯2葉です。茶葉を摘むときは大きな葉2枚目の下、米粒半分から一粒茎を残して下から上に持ち上げるようにして切り離します。蘇茶師は茶摘コンテストでも奥様と出場されて4位の実績を持っている人。たかが茶摘といって馬鹿にしてはいけません。この茎を米粒一粒程度残すことがお茶の甘みを左右するのです。最後の製茶をするときにはこの茎を取り除いてしまうのに、不思議な気持ちですね。これが文山包種茶の茶葉マジックですね。
 プロの茶摘は指先に目があるのではないかと思うほどスピーディーで正確です。流れの茶摘師という職業まであるのですよ。正確に摘むべき茶葉だけを集めるのがプロの仕事、特に東方美人用の茶摘仕事は惚れ惚れするほど綺麗な茶葉がそろいます。我々製茶実習部隊ではどんなに頑張ってもプロの1割程度、その難しさと楽しさは製茶実習で堪能しましょう。  ***写真は蘇茶師指導による茶摘***