今週の一枚 2009年10月-2009年12月

2009年10月

2009.10.01「国産紅茶」 2009.10.08「べにふうき紅茶」
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「国産紅茶」の技術開発に取り組んでおりますが、自分の思った通りにならないものです。茶葉は神奈川県小田原の海が望める高台で栽培されていた「みなみさやか」と「べにふうき」の二種類。台湾花蓮縣瑞穂郷の高肇昫茶師の技法に台北縣三峽、坪林の紅茶づくりの技法を取り入れ、日本の茶葉になじむようにアレンジしました。萎凋時間の調整、揉捻時間、醗酵方法の調整など、クリアーすべき問題は多いのですが、お茶づくりは楽しいですね。現在最終乾燥作業中、はたしてどんなお茶に仕上がるのか、試飲が楽しみですですね。
***写真は「みなみさやか」萎凋後の茶葉、紅茶揉捻中***
「国産紅茶」を作ろうと奮闘、自分で作ったもの、揉捻の勉強で手伝ってくれた見世ちゃんに、ひろみさん。べにふうきは3種類の紅茶として仕上がりました。全員集合で試飲会を行いました。香りは「すっきり」「まったり」「不思議な甘い」とそれぞれ違う香り。味も「すっきり」「あまい」「とろり」と違うものに。同じ条件で一緒に作ったものですが、揉捻をした人によってここまで変わるのかと認識を新たにしました。しかし、べにふうきの渋み、苦味はうまく消えており、得るところが多かった。次回はこの経験を生かしてよりよいお茶を作りたいですね。
***写真は「べにふうき紅茶」完成***
2009.10.15「小川誠二氏」 2009.10.22「紅茶の揉捻」
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神奈川でお茶づくりを行うときにお世話になっているのが「小川誠二」氏です。奥様は亡くなられましたが「小川八重子」氏でお茶関係に携わっている人なら、名前を聞いたことがあると思います。9月末にお邪魔した時は「常茶」に関していろいろお話をうかがうことができました。日常茶飯事と常茶の関係や「本来お茶は気楽に飲むもの」というお話や「何杯でも飲めて扱いがラクなお茶を」という言葉には共感を覚えました。たくさんの著書がありますので、興味がある方はお調べください。最新刊は「茶に貞く」平成19年、小川誠二著、クリエイターズクラブアルゴ発行です。
***写真は「管理人と小川誠二氏」小川誠二氏宅にて***
手作り紅茶を作るときに大切なのは「揉捻」作業です。機械揉捻では簡単にネバネバした感じになりますが、手揉捻の場合、このネバネバ感が出るまでが一苦労です。紅茶の場合、殺菁を行いませんので生茶葉を揉みこみ、しんなりさせ、さらに揉みこむ。茶葉を壊さず繊維を軟らかくしていく作業には根気が一番必要。粘りがが出て固まってきたら、ほぐして広げる、そしてまた粘りが出るまで揉む。この地道な作業が紅茶の味を引き出すのです。茶葉の不思議ですね。
***写真は「紅玉紅茶の揉捻」花蓮にて***
2009.10.29「ノースウエスト航空」
今週の一枚2009.10.29
久しぶりにノースウエストに乗りました。チェックインカウンター、地上サービス、搭乗口のサービスは以前よりひどくなっていました。搭乗ゲート入口は職員一人でチケットとパスポート、本人チェック。他にブラブラしている職員が5人もいたのに、結局機内に入ったのは出発時間を5分ほど超過してから。乗機して、離陸まで地上で1時間も待機、離陸前にぐったりです。もちろんパーソナルTVなど無し、期待はしていませんでしたが予想通りのサービスです。機内食も選択できずチキンのみ。パンはパサパサ、ケーキは変なにおい、鶏肉の味付けは最悪、やはり選択できるならチョイスしてはいけない航空会社のワースト3に入りますね。企業体質というものは何年たっても、どのグループになっても変わらないことを痛感しました。
***写真は「ノースウエスト機内食」NW343便にて***

2009年11月

2009.11.5「蜜香紅茶の製茶」 2009.11.12「台湾の茶摘み」
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毎年春秋に行っている製茶実習・体験、今年の実習も終了いたしました。今回の紅茶作りは手揉捻と機械揉捻の作業を併行して行いました。台湾蜜香紅茶の第一人者「高肇昫」の指導により紅茶を作るのですが、年々こちらの技術が上達しているようで、高肇昫茶師のご指名により管理人が機械揉捻を担当して製茶しました。参加者の揉捻作業も上達し、今回のお茶は今までの中で最高の出来栄えでした。茶摘した茶葉が、表情を徐々に変え紅茶として姿を現し、我々に感動を与えてくれる。本当に神秘的ですね。
***写真は「蜜香紅茶の製茶」管理人***
日本における茶摘みと台湾における茶摘みの最大の違いは「茶樹の高さ」です。日本の茶畑は比較的背が高く幅も広い畝を作って管理されています。これはバリカンと言われる機械で茶摘みを行うことを目的とした畝づくりのためです。台湾では手摘みが主流のため、名間茶区等を除き茶樹が低いのが特徴です。開面採と言われる茶摘み法で、1本の茶樹をぐるっと回るようにして全体から茶葉を摘み取ります。製茶実習ではこのような茶摘みも実体験でき、摘み取った茶葉は無駄にせずお茶に仕上げます。
***写真は「台湾の茶摘み」管理人***
2009.11.19「茶葉から紅茶」 2009.11.26「茶葉から紅茶への変化」
今週の一枚2009.11.19 今週の一枚2009.11.26
小葉種から紅茶を作り、大葉種へと変遷するとともに産地も中国・台湾よりインド・セイロンへと紅茶は変化していきました。台湾において紅茶作りがなくなったわけではなく北部地域では青心烏龍種を中心に、中部地区ではアッサム種を中心に紅茶を作っていました。花蓮縣では主力茶葉の大葉烏龍種や金萱種、翠玉種とウンカ被害から蜜香紅茶が生み出され、今では全台湾で生産されるようになりました。茶摘みした茶葉が蜜香紅茶になるまでの過程は神秘的で美しいものです。
***写真は「製茶実習・体験」花蓮縣瑞穂郷にて***
生茶葉をゆっくりと時間をかけて揉捻していくと、茶葉は空気中の酸素によって酸化され変化をしていきます。萎凋がうまく進んだ茶葉は千切れることなく紅茶へと変化しますが、萎凋ムラの茶葉は千切れたり、揉捻できず硬いままとなります。最近の製法では温風萎凋は行わず自然萎凋が中心、自然に任せ香りを形成していくのは台湾ならではの製法ですね。いろいろな茶葉を使って紅茶を作りましたが、すべての経過過程が異なるもので、同じものはない。これが台湾紅茶の多面性を引き出し楽しめる一因なのでしょうね。
***写真は「製茶実習・体験」花蓮縣瑞穂郷にて***

2009年12月

2009.12.03「蜜香紅茶」 2009.12.10「台湾台北東呉飯店」
今週の一枚2009.12.03 今週の一枚2009.12.10
蜜香紅茶は鶴岡紅茶で有名であった、花蓮縣瑞穂郷の嘉茗茶園「高肇昫」茶師と「粘筱燕」茶師によって生み出された新しいカテゴリーの台湾茶です。その名は2006年に開かれた世界コンテストで優勝したことで一気に広がりました。茶葉の摘み取り方法、萎凋方法、揉捻方法すべてが計算され、茶葉の香りと味を最大限引き出す技法です。インド・セイロンとは異なる台湾紅茶の新しい世界が再び広がり始めました。進化していく台湾紅茶に目が離せないですね。
***写真は「蜜香紅茶」嘉茗茶園にて***
近年お世話になっている台北の定宿「東吳飯店」が通常価格より安く泊まれるように交渉成立。茶香好友HPから直接メールフォームにてご予約いただければ、通常予約より安く宿泊できることになりました。東吳飯店は延平北路と涼州街の交差点に位置し、お茶関係者にとっては便利な場所です。タクシーを使えば約100元の負担で利便性はさらに向上。食事をするにも便利です。東吳飯店の公式HP(日本語)はこちら(IEのみ対応)より。予約フォームより直接ホテルに連絡が入り、予約者に確認のメールが日本語で届きます。皆様のご利用をお待ちしております。館内無線LAN対応、朝食付、もちろんフロントは日本語でOK。
***写真は「台湾台北東呉飯店」***
2009.12.17「延三夜市」 2009.12.24「花蓮沖地震」
今週の一枚2009.12.17 今週の一枚2009.12.24
定宿「東吳飯店」に宿泊した際の食事処はどこが良いのかといえば「延三夜市」がお勧めです。寧夏路の寧夏夜市も捨てがたいのですが、意外と知られていない場所として「延三夜市」は穴場です。東吳飯店を左に出て、道なりにまっすぐ、大きな道(民權西路)を横断すると、小吃と言われる軽食店が歩道にこれでもかというくらい出ています。歩行者天国になっていませんが、歩道上にテーブルとイスがセットされており、台湾らしさ満喫できること請け合い。とにかく小腹がすいたら、散策してみましょう、きっとお気に入りの店が見つかりますよ。
***写真は「延三夜市」***
台湾滞在中に今年最大の地震に遭遇しました。報道では花蓮で震度7、台湾各地で震度4から5と大きく揺れました。ちょうど阿里山に向かうため嘉義駅前のおんぼろホテルに宿泊中。ホテルの窓はきしみ、テーブルに置いたPCは壁まで動いて行きました。ビルからの落下物で車が押しつぶされたり、ホテルの窓ガラスが割れて落下したりしましたが、軽傷者が少々と人的被害は軽微でした。この地震発生少し前に新幹線で嘉義に到着していたのでラッキーでしたが、地震の影響で新幹線は2時間以上緊急停車し、閉じ込められてしまっていました。改めて地震大国台湾を感じました。
***写真は「花蓮沖地震」TVBSより***
2009.12.31「2009臺灣國際茶藝博覧會」
今週の一枚2009.12.31
2009臺灣國際茶藝博覧會を参観してきました。台湾茶生産者、茶商、普洱茶輸入茶商、茶菓子など展示されておりました。残念ながら参観者は少なく盛り上がりに欠けた会場となっておりました。当日は凍頂の茶師林桓渝氏と待ち合わせをして一緒に回りました。茶師の知り合いのブース「春源茶行」でお茶をごちそうになりました。ここで扱っている茶菓子は素朴で美味しかった。このブースのお嬢様たちです、ちょっと寒かったのですが頑張っていました。
***写真は「2009臺灣國際茶藝博覧會」台北世貿二館にて*** ***