今週の一枚 2011年7月-2011年9月

2011年7月

2011年7月7日「東方美人茶2」 2011年7月14日「台湾の広告」
今週の一枚2011.07.07 今週の一枚2011.07.14
東方美人茶は台湾文山地区、桃園龍潭、新竹、苗栗などが主要産地です。このお茶は茶摘みでウンカ芽を丁寧に摘むことができれば、美味しいお茶になるのは簡単。ほかのお茶と同じように製法は少しずつ変化し、10年前とは大きく変わっています。文山包種茶の萎凋技術が高山茶の製法に影響を与え、この製法が文山茶に影響を与えているのと同じ理由です。作りたてのお茶は香りも、味も物足りないお茶なのですが、数年熟成させることで香りの花が開きます。良質のお茶が入手できたら数年熟成させて楽しみましょう。すぐに飲むなら、少し大きな茶葉が混ざっているものをためしてみましょう。わかりやすさは、こちらの方が上です。
写真は「東方美人茶茶葉」
台湾高速鉄道の左営駅(高雄)の改札口付近で見かけた広告です。この広告の前は成金趣味といった「金」をテーマにしていたのですが。もっとも、この広告の主は「ダイキン」さんです。台湾での表示は「大金」ですから、以前のものの方がストレートで分かりやすいのかも。個人的には今回の剽軽さが好きですが。お相撲さんというのはよくわかりません、きっと意味があると思いますが。台湾を旅するときには、広告にも目を向けて見ましょう。
写真は「台湾の広告」
2011年7月21日「茘枝」 2011年7月28日「愛文芒果」
今週の一枚2011.07.21 今週の一枚2011.07.28
ちょうど茘枝のシーズンに台湾にいました。茘枝と龍眼の畑に行き、栽培の様子を視察しました。龍眼は秋の収穫なので、まだ小さな実。茘枝は収穫のシーズン突入ということで、真っ赤な実がたわわになっています。「玉荷包」「黒葉」など数種類の品種があり、それぞれ味や香りが異なります。楊貴妃が愛したという茘枝ですが、日持ちしないので現地で食べるのが一番です。楊貴妃は水桶に茘枝を漬けて運んだそうです。そういえば茘枝蜂蜜を水で薄めて飲むと、茘枝の香りそのもの。蜂蜜というのは面白い食べ物ですね。
写真は「茘枝」
6月から7月末限定の果物「愛文芒果」です。アーウィン種のマンゴーは、アップルマンゴーとして、宮崎県産の太陽のたまごや沖縄で栽培されているものと同じです。台南県玉井産のものは台湾でブランド芒果として、高値で取引されています。近年、日本に居ながらにして台湾芒果が入手できるようになり、手軽に楽しめるようになりました。甘さと、わずかな酸味のバランスが良く、1年に1回は食べたい食べ物です。台湾ではほかの産地のもの、ほかの品種のものなど、いろいろ楽しめます。芒果の皮を剥くときに、かぶれる人がいますが、皮の部分には漆に近い成分が含まれているためです、かぶれやすい人はご注意を。
写真は「愛文芒果」

2011年8月

2011年8月4日「台湾宴会」 2011年8月11日「台湾養蜂」
今週の一枚2011.08.04 今週の一枚2011.08.11
中華民国100年の節目の年に、蘇茶師が坪林文山包種茶比賽で特等奨を受賞したことはお伝えしましたが、受賞パーティーの様子は台湾ならでは。場所は蘇茶師の自宅・製茶場です。通常、製茶を行なっている場所が宴会場に早変わり。料理は専門の仕出し料理人が、食材など一式を持参してその場で調理します。台湾の田舎を旅していると道路を封鎖して、結婚披露宴を行うのと同じです。招待客は家族・知人を伴い大人数で訪れるのが台湾式。人数が増えると、丸いテーブルを出しセッティングします。正装せず、スリッパもOKなのには、たいていの日本人はびっくりします。食べ終わったら流れ開散というのも、台湾ならでは。このような目出度い宴会なら、いつでも参加したいですね。
写真は「特等奨受賞パーティー」
台湾でも養蜂が盛んに行われています。蜜源となる花は多いのですが、生産される蜂蜜は圧倒的に「龍眼蜂蜜」です。生食・漢方薬に使われ、台湾各地で栽培される龍眼は花が多く蜜が多く取れます。北部で採取された蜂蜜は色がやや薄く、甘味も少し抑え目です。南部で採取した蜂蜜は色が強く、甘味が濃厚です。他には「茘枝蜂蜜」「文旦蜂蜜」「柳橙蜂蜜」などが有名。茶農が自家用に採取している「茶花蜂蜜」は入手困難な茶農限定品。蜂蜜を水で薄めて飲んでみると、茘枝・龍眼・文旦・柳橙の果実の香りがするのが不思議です。100%天然蜂蜜に水を入れてシェイクすると泡が大量に出て、なかなか消えません。加糖蜂蜜はすぐに泡が消えます。簡単に天然か加糖か判断できます。
写真は「養蜂」雲林縣にて
2011年8月18日「台湾バナナ」 2011年8月25日「臺灣鉄道自強號」
今週の一枚2011.08.18 今週の一枚2011.08.25
台湾バナナは熱帯植物であるバナナの商業生産地としては北限で栽培され、成長により長い時間がかかります。この時間が、味や香りをより濃くするのに貢献しています。1月中旬から3月中旬は「冬蕉、3月中旬から4月中旬は「花竜仔蕉」、4月中旬から5月中旬は「黒皮春蕉」等々。緑が濃く「黒い皮」、「白い皮」、頭が丸く大きい、さきが尖ったバナナといろいろな種類があります。日本には明治36年に初めて輸入され、第二次世界大戦による減少までみかんとスイカの間を埋める果物として日本人の食卓を賑やかにしました。昭和40年代前半に再び注目され「バナナの叩き売り」など一世風靡しましたが、後半にフィリピン産が台頭するにつれ衰退しました。台湾で完熟バナナを食べると、バナナの印象が変わりますよ。
写真は「台湾バナナ」新北市坪林
臺灣鉄道で最速の列車「自強號」は1971年に蒋介石の文中から命名されました。特急に相当する「自強號」のほか、「莒光號」「復興號」などの急行、準急に相当する列車もあります。全席完全指定の「太魯閣號」という特別列車もあり、自強號より早い列車です。日本と同じように前売りで購入可能ですが、満席と言われることの方が多いようです。当日券は窓口で購入でき、指定席が満席の場合、無席券という席なし乗車券もありますが料金は同じです。車両は南アフリカ、フランス、韓国、英国、イタリア、日本など各国より導入しています。日本製は東急車両、日立製作所、日本車両があり、鉄道マニアならずとも必見。毎年、花蓮製茶実習では、自強號を使い瑞穂まで移動します。
写真は「臺灣鉄道自強號」瑞穂站

2011年9月

2011年9月1日「百香果」 2011年9月8日「製茶実習‐坪林」
今週の一枚2011.09.01 今週の一枚2011.09.08
「百香果」は日本名「時計草」、台湾人の中には「時鐘果」と日本時代の名前で呼ぶ人もいます。1901‐1907年田代安定氏が東京石川植物園より2種類の紫色種を栽培種として導入しました。民國53年に米国より熱帯系豊産種の黄色種を彰化縣に大量導入しました。民國64年に鳳山熱帶園藝試驗分所にて紫色種と黄色種より新品種の交雑に成功。民國70年に「台農一號」と命名され主流となりました。果実は食用、薬用として利用されます。Passion fruit「パッションフルーツ」の名称で日本で果実販売されています。このような自然に触れるのも製茶実習・体験の楽しみです。
写真は「百香果」坪林にて
毎年開催している製茶実習・体験/新台北市坪林区と花蓮縣瑞穂郷では、お茶についていろいろな「ヘェ」を茶師から直接指導してもらいます。写真は坪林清境茶園の蘇志成茶師が品種の見分け方を、実際の茶葉を見ながら教えているところです。民國100年春茶比賽で特等奨を獲得し、製茶技術比賽でも特等奨を獲得している茶師ですが、親切にいろいろ教えてくれます。専門的な知識から雑学、こんなこと聞くの恥ずかしいということまで丁寧に説明してくれます。しかも日本語で質問OK。実際に茶葉に触れて自分のお茶を作ることで、お茶に対する知識欲と満足感はバッチリ。日本に戻り自分のお茶を淹れる時、最高の気持ちになります。
写真は「製茶実習‐坪林」
2011年9月15日「製茶実習‐茶葉の温度」 2011年9月22日「製茶実習‐茶畑」
今週の一枚2011.09.15 今週の一枚2011.09.22
毎年開催している製茶実習・体験/新台北市坪林区と花蓮縣瑞穂郷では、台湾茶に対する認識を深めてもらうために、いろいろ体験します。醗酵と萎凋の違いを感じるために、茶葉の温度を感じる時、手の掌でなく、手の甲で作業します。実際に茶葉に触れることでその違いがわかるのです。何故この作業を行うのか、自分で体験するとよくわかります。ちなみに、醗酵している茶葉は、表面温度が上昇し温かくなるのに対して萎凋している時は水分が蒸発しているので冷たくなります。この違いを感じるとき、手の甲が物言います。
写真は「製茶実習‐茶葉の温度」
毎年開催している製茶実習・体験/新台北市坪林区と花蓮縣瑞穂郷は、茶畑満喫しながらお茶の勉強も出来てしまいます。茶摘みの方法や、その時の茶葉状態に最適な摘み取り位置が学べます。一芯二葉という摘み方だけでないことがよくわかります。新芽の持つ意味、二枚目、三枚目の必要性がわかると、お茶に対する認識が深まります。このような快晴の日は茶葉がピカピカしてます。でも、日焼けに注意しないといけませんね。
写真は「製茶実習‐茶畑」
2011年9月29日「製茶実習‐手揉捻」
今週の一枚2011.09.22
毎年開催している製茶実習・体験/新台北市坪林区と花蓮縣瑞穂郷では、マイお茶が作れるのです。花蓮縣瑞穂郷鶴舞の高肇昫茶師は台湾で蜜香紅茶を初めて世に送り出した茶師です。高肇昫茶師の直接指導で、蜜香紅茶を作ることができるのが一番の楽しみ。手揉捻で作り上げる蜜香紅茶はまさに、自分だけのマイお茶です。茶葉の緑が揉捻が進むにつれ、徐々に紅茶の色に変化していきます。途中の香りを感じながらお茶を作る楽しみは、台湾ならではの醍醐味。試飮の時の感動は体験しないとわかりません。今までの苦労が報われる瞬間です。
写真は「製茶実習‐手揉捻」