今週の一枚 2013年7月-2013年9月

2013年7月

2013年7月4日「龍舟」 2013年7月11日「パパイヤ・木瓜」
今週の一枚2013.07.04 今週の一枚2013.07.11
農暦端午節に行われる行事と言えば「龍舟」ドラゴンボートレースです。日本では沖縄が有名ですが、台湾では台北市基隆河と新北市碧潭が有名です。この日に合わせて台湾のみならず、海外から参戦、台湾・海外の混成部隊など多くの参加者と参観者で会場付近は人・人・人。参加者が多いため予選会を行い勝ち抜いた兵だけが決勝に進出です。紀元前からの歴史あるお祭りですが、春秋戦国時代、楚の屈原を慰霊するために始まったと言われています。もちろん会場周辺には所狭しと屋台が立ち並んでいました。こちらも楽しみですね。
写真は「龍舟」新北市にて
台湾でよく見かける「パパイヤ・木瓜」の花です。太く大きくなり、多くの実を付けますが、その幹は柔らかく簡単に折れてしまいます。自生力が強く、果実を食べた後の種を捨てておくと、そこから自生しまた実を付けます。青い果実は野菜として炒めものなどで食べ、黄色く熟した果実は果物、飲料として利用されます。特に高雄発の木瓜牛奶は台湾全土に広まり、コンビニでもパック入りで販売されています。解毒作用や消化を助ける野菜として、果物として便利な植物です。
写真は「パパイヤ・木瓜」坪林にて
2013年7月18日「魚丸米粉」 2013年7月25日「Emperor's Tea」
今週の一枚2013.07.18 今週の一枚2013.07.25
「魚丸米粉」は宜蘭縣に行くと必ず食べる名物。名物にうまいものなしと言われますが、台湾の食べ物は安くておいしい。穀倉地帯の宜蘭県は年2回、3回米作りしています。田植えの横で稲刈りは普通の光景です。市の中心部から10分も走ると田園風景が広がります。米粉から作られたビーフンは太めでうどんのようです。太平洋側の漁港を多く抱える宜蘭は肉より魚の土地、魚のすり身を使った団子をビーフンに乗せ、さっぱりスープで食べる。トッピングは厚揚げ、台北市内にもありますのでお試しを。
写真は「魚丸米粉」宜蘭にて
写真の茶の木は「Emperor's Tea」の種子をネパール「Jun Chiyabari Tea Garden」Lochan氏より贈られて播種したものです。ネパールの茶産業は「Emperor's Tea」により加速されることになりました。Lochan氏のブログに詳細が記述されているので参考にしてください。まだ小さな茶樹ですが、葉の形が台湾凍頂山の老茶樹に酷似していることに興味があります。大きく育てて、お茶が作れるまで10年我慢です。
写真は「Emperor's Tea」子孫

2013年8月

2013年8月1日「霧が大切」 2013年8月8日「空気鳳梨」
今週の一枚2013.08.01 今週の一枚2013.08.08
台湾で美味しいお茶の産地と言われる場所にはいくつかの共通点があります。そのひとつが「霧・ガス」と言われるもの。太陽光線をさえぎる効果があります。特に日中の紫外線は甘く香り高いお茶には大敵です。近年では日光萎凋の時でも直射日光を当てず、寒冷紗などを使い紫外線を弱めています。特に高山茶の産地は標高が高く紫外線が強い場所です。天然の紫外線対策「霧・ガス」が美味しいお茶を育むのです。坪林は山頂より霧のかかる場所が最高。
写真は「坪林の霧」
土日に台北市建国南路で開かれている建国花市で日本でおなじみの植物が販売されていました。エアープランツがその正体、土も水も肥料もいらずに育つというのが売り文句です。日本では百均などでも販売されていますが、台湾で販売しているのは見かけませんでした。台湾南部では森林に寄生し、自生している植物なので、販売するには別の種類が必要なのでしょう。しかし地球最強植物とは恐れ入りました。
写真は「空気鳳梨」
2013年8月15日「製茶実習・体験」 2013年8月22日「製茶実習・体験2」
今週の一枚2013.08.15 今週の一枚2013.08.22
毎年恒例の「製茶実習・体験」ですが、第一回開催は2004年春茶。今冬茶開催で丸十年になります。文山坪林、花蓮瑞穂と台湾を代表するお茶を1泊2日で作り上げるために試行錯誤を何度も繰り返しました。毎年進化し続ける台湾茶、当時と今とでは製法も変化し、味と香りは格段に良くなりました。本当の台湾茶を知ってもらいたいと言うことで、茶摘み・日光萎凋・室内萎凋・殺菁・揉捻・乾燥とすべての作業を自分たちで行う。茶農家に宿泊して農家体験をするのも魅力のひとつです。多くの人に体験してもらい、台湾茶の魅力を感じてほしいと思いつつ。
冬茶は2013年11月2日から5日の間に2開催します。
写真は「製茶実習・体験」2004年坪林にて
毎年恒例の「製茶実習・体験」ですが、蜜香紅茶は2006年冬茶でテスト開催。この年、高肇昫茶師は第一屆天下名茶大賽で金賞を受賞し、花蓮に蜜香紅茶ありと知られるようになった年です。思い返せばまだ、無名時代に製茶実習の交渉をしていたのです。今では台湾各地に蜜香紅茶がありますが、この時は嘉茗茶園、東昇茶園の姉妹茶園で作られるだけでした。もちろん製茶実習など行ったことのない嘉茗茶園、1泊2日でお茶を作る仕組みを一緒に考えテスト。紅茶は萎凋時間が非常に長く、採茶から乾燥作業まで足掛け3日の作業です。試行錯誤の末、今のようなお茶作り体験を生み出したのです。
写真は「製茶実習・体験」2006年瑞穂にて
2013年8月29日「製茶実習・体験3」
今週の一枚2013.08.29
毎年恒例の「製茶実習・体験」には製茶とはあまり関係のないミニイベントが時々突発的にあります。花蓮瑞穂は台湾最大の牧畜地帯、中でも瑞穂牧場は台湾最大規模を誇ります。吉蒸牧場は65℃の低温殺菌牛乳で名をはせた牧場。これらの牧場で牛乳を飲みながら朝食は、定番行事になってきました。自然を感じながら食事をするのは、次の作業への活力となります。
写真は「吉蒸牧場」瑞穂にて

2013年9月

2013年9月5日「製茶実習・体験4」 2013年9月12日「製茶実習・体験5」
今週の一枚2013.09.05 今週の一枚2013.09.12
毎年恒例の「製茶実習・体験」のフィナーレは作り上げた茶葉。テイスティングし袋詰めをする時の達成感は最高。あの時、、、こうすれば、、、ああしたら。30時間ほどの作業が愛おしく感じられる瞬間です。どんな有名茶師の作より、比賽特等奨よりと思える瞬間です。思い返すと茶摘みをしたのは昨日朝、ずっと遠い時間に感じます。達成感、充実感、、、それより大きい何かがそこにあります。
写真は「自作文山包種茶」坪林にて
毎年恒例の「製茶実習・体験」だけの弾丸製茶も楽しいのですが、1日余裕をもった計画を組むと別の楽しみ方ができます。早朝から深夜まで台北市内(台湾中)いたるところに屋台がわき出てきます。簡単な朝食からおやつ、ステーキまで出てくるのがすごいところ。台湾で一度は食べてみたいと言われる小籠包、有名な鼎泰豊も良いのですが街中の屋台で食べ歩きも楽しい。8-10個/籠で60元前後とお試し価格程度、その場で肉を包み蒸しているので臨場感たっぷり。製茶体験はもちろんですが、台湾にはお楽しみがたくさんあります。
写真は「小籠包屋台」台北にて
2013年9月19日「ネパール茶園」 2013年9月26日「秘法」
今週の一枚2013.09.19 今週の一枚2013.09.26
ネパールでの茶生産は認知度が低いようですが、非常に良いお茶が作られています。多くは「ダージリン」に販売され、インドのお茶として流通しているようです。ネパールはヒマラヤ山系に属し、1200-2000m前後に高級茶茶園が点在しています。中でも「Jun Chiyabari」茶園はオーナーLochan gyawali氏の人柄がお茶にあらわれているようで、最高のお茶を産出しています。産出しているのは紅茶のみならず、緑茶などにも力を入れています。これからも目の離せない茶園になりそうです。
写真は「ネパール茶園」by Lochan氏
「秘法」とは大袈裟な、、、と言われると思いますが、この写真に蜜香紅茶の秘密が隠れています。今では台湾各地で作られ、阿里山だけでなく梨山紅茶も出現。高山蜜香紅茶がスタンダードになることも考えられます。他の茶師がどれだけ工夫しても、創始者である嘉茗茶園高肇昫茶師の技は年々進化しています。しかし変わらないのがこの技なのです。どのような目的なのか、どのタイミングなのかは企業秘密なので記述できません。この技を見たい人はこちらのページを参照してください。